新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2018年は「揺」れる一年でした
僕は毎年、年末年始に、漢字一文字で一年間の抱負というか、目標みたいなものを決めています。
2018年は「揺」でした。
40代を「惑いまくる」ために、あえて自分の価値観や考え方を「揺さぶ」ろう。
そんな意気込みで掲げた漢字一文字でした。
漢字一文字なので、一年間忘れない、いろいろな意味を込められる、結果的に大きな影響力を発揮する、ということで続けている習慣ですが、2018年の結果は……、想定以上に「揺さぶられ」まくりました。笑
主に仕事で。
引き続き、人材開発・組織開発の領域で「人と組織に働きかける」一年でしたが、経営体制が変わったことで人事戦略も変更が必要になり、進めていたプロジェクトが止まったり、形を変えたり、まったく新しいプロジェクトが始まったりしました。
個人的にも一年間あたためてきた案件にストップがかかったり、別の形で同様の施策をより広い関係者と進めることになったりと、「仕事内容が揺さぶられる」一年間でした。
また、4月から2年ぶりに管理職を任されたことで、ひたすら自分の成果にフォーカスしていた毎日から、チームとしてあげる成果にフォーカスするようになったことも大きかったです。
この2年間、人材開発・組織開発にたずさわるものとして「マネジメントとは理論上こうすれば機能するもの」という「ある種の正解(あくまで理論上のですが)」を知ってしまったことで、より一層、「自分が一人のマネージャーとしていかに未熟か」を思い知ることとなりました。
実際のマネジメントは、日々、思い通りにいかないことの連続ですし、自分のやったことが果たして正解だったのか、間違いだったのか、すらわからず手ごたえも感じづらいですし、毎日のように「心が揺さぶられる」一年でした。
そして、上司や仕事仲間と続けている勉強会では、「人が働くということ」を広くとらえるテーマに取り組んでいて、対話を重ねる度に、自分の考えの甘さや価値観の脆弱さを思い知らされ、定期的に「頭が揺さぶられる」一年でした。
周囲の人や環境変化に「揺さぶられる」ことで、自分の価値観を見直し続け、UPDATEし続けることができたという意味で、得たものも非常に大きい一年でしたが、想像以上に頭と体と心がもっていかれたので、正直「こんな目標を立てなければ良かったな……」と思うこともありました。笑
そんなこんなで「揺れる」「揺さぶられる」一年を過ごしてきて、さて2019年の漢字はどうしようかなと考える年末でした。
決めた漢字にこんなに振り回されるのもアレだから一回やめてみようかなと思ったり、揺れ続けるのはツライけどその分意味があるからもう一年「揺」に挑戦してみようかな、と思ったり。
「揺」れまくった次の年だから何か形にするために「創」にしようかなと思ったり、「揺」れまくって頭が狂っちゃいそうだったからいっそ「狂」にしようかな、と思ったり。
22個くらい候補をあげてウンウン考えた結果、大晦日のギリギリになって、ようやく決まりました。
2019年の漢字は「感」、感覚・感情・感性の一年にする
2019年は「感」でいくことにしました。この漢字に込めた意味は7つです。
「感じる」
まずはシンプルに「感じる」。
感性を大事にする。感覚的に生きる。そんな一年にしたいと思いました。
感性で仕事をする。感性で家庭生活を営む。感性で遊ぶ。
決していい加減にやるという意味ではなく、考えすぎて棒立ちになるくらいならば、いっそ直感や思いつきから仮説立てて、スピーディに動いてみる。
仮説があっているかどうかはきちんと検証するとして、まずは出発点として今の直感を信じてみる。
これをやってみたいと思います。
起こっていることを全身全霊で体感する。今ここで起こっていることをちゃんと感じる。
人材開発・組織開発では、状況を俯瞰して適切に働きかけるために「相手の状況」や「その場の関係性」を解像度高くキャッチすることが、「最初の一歩」となりますが、それを日常的にし続ける人であろうと思いました。
これまでも意識すればできたことですが、2019年は無意識的に、習慣的に、It’s automaticに「感じる」一年にしたいと思います。
「感動する」
「感」には「感動する」という意味も込めました。
日々、見たもの、感じたものに、心を動かす。感受性をもって受け止める、受け入れる。
よい映画や音楽に触れたあとに感じる感覚を、日常的な出来事にも感じられるようでありたいと思います。
映画や音楽といえば、2018年に映画館で観られたのは「ボヘミアン・ラプソディ」くらいで、「カメラを止めるな!」や「万引き家族」はその機会を逃しました。
米津玄師は「Lemon」から知っていましたが、あいみょんやKing & Princeあたりは紅白で初めてどんな人か知りました。
年齢を重ねるごとに、このあたりのアンテナが鈍っているのではないかと危機感を感じるようになってきたので、ここは意識して取り組みたいと思います。(って、映画と音楽の話になっている!)
「共感する」
そして「共感する」。
人の気持ちになって考える。もっといえば相手の気持ちそのものになる。
人としてとても大事な機能ですし、仕事として取り組んでいる「1on1」や「コーチング」における必須スキルの1つですが、実は僕は共感がとても苦手です。
「ストレングスファインダー」でも34個の資質のうち24位とふるいません。
奥さんから「アナタって本当に人の気持ちがわからないのね」と言われたり、上司から「お前、共感性低いな」と言われたり、周囲からもフィードバックを受けまくっていることで、ハッキリと自覚症状があります。
「40歳からの人生後半戦は、人生前半戦にやってこなかったことを全部やる」と意気込んで生きていますが、いよいよ、この積年のテーマに取り組む時が来たようです。
頑張ります。
「感情を取り扱う」
そして「感情を取り扱う」。
相手の感情を解像度高く理解して、受け止められるようになる。
受け止めた感情を、自分の言葉に変えて「こう受け止めたよ」と本人にお返しできるようになる。
2018年に学んだ「NVC(非暴力コミュニケーション)」の手法で、高度なコーチングやキャリアカウンセリングに使われるスキルですが、2019年は専門家としてこれを身に付けたいと思っています。
「感情を表す言葉のボキャブラリーを増やす」、いわば「感情のソムリエになる」ことが必要で、「共感する」のさらに上をいく「苦手なことへのチャレンジ」となります。
大きな挑戦となるので、精神論だけではどうにもならないため、具体的には2月から「キャリアコンサルタント」のスクールに通って勉強をし、7月の国家試験を目指したいと思います。
仕事や家庭とバランスを取りながらですが、2019年の大きな目標の1つとして頑張ってみます。
「敏感になる」
そして「敏感になる」も目標にしたいと思います。
自分が責任を持つべきことへのアンテナを張りまくる。
いち早くチャンスやリスクに気づけるようになり、いち早く反応する。
そんな一年にしたいと思います。
「鈍感になる」
と同時に「鈍感になる」も目標にしたいです。
何でもかんでも敏感になればいいというものではなく、気にしてもしょうがないことってとっても多いです。
「こんなことを言ったら嫌われるかな」「こんなことをしたら頭がおかしいと思われるかな」と思うようなことも、実際は誰も気にしていなかったりするものです。
また、その逆で「これは大丈夫だろう」と思って言ったり、したりしたことが思いもよらず、人に不愉快な思いをさせることもあります。
なので、ある程度は目配りしつつも、それだけだと疲れちゃうので、最終的にあまり細かいことは気にしないようにする。
アドラー心理学の「課題の分離」に近い考え方かもしれませんが、やっていきたいと思います。
「感謝を伝える」
そして、最後に「感謝を伝える」。
2018年までの42年間、本当に周囲の皆様に支えてもらい続けてきた生涯だったとあらためて感じています。
2019年からのウン十年では、是非その恩返しをしていきたいと思いつつ、実際はさらに周囲の皆様に支えていただく可能性が高いと思っています。
少しでも良い人生にしようと思ったら、関わる人や環境の範囲を広げていくことになり、そのたびに一人でできないことが増えていくことになり、結果的に周囲の方のご協力や支援が必要になるからです。
なので、具体的な恩返しをする前に、まずは日々日々、周囲の皆様に感謝をする。
家族・親族、恩師・上司、チームメンバー・職場仲間、先輩・後輩、友人・知人、その他諸々の皆様に感謝し続ける。
頭や心で思っているだけでなく、毎日言葉としてちゃんと伝えていく。
そんな一年にしたいと思っています。
”Don’t think. Feel.”な一年になりますように
”Don’t think. Feel.”
(考えるな、感じろ)
映画「燃えよドラゴン」で、ブルース・リーが言った名台詞です。
この名言には続きがあって、
”It’s like a finger pointing away to the moon. Don’t concentrate on the finger, or you will miss all the heavenly glory.”
(それは月を指さすのに似ている。指に気を取られていると栄光(月)を見失うぞ)
うーむ、カッコいい。
ブルース・リーにはなれないけれど、考えすぎず、感じることで、より重要な本質を見失わないようにする一年を過ごす男にはなれると思います。
引き続きフツツカな僕でございますが、2019年もよろしくお願いいたします。
それでは、また。
コメント