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いい意味で「組織の歯車」になる
先日、同じ会社の人がこんな話をしてくれました。
「僕らは組織人。組織の中で働くということは、自分を組織にいかに”フィット”させるかが重要。自分のやりたいこと、自分の言いたいことは誰にでもあるけれど、それをそのまま表現するのではなく、組織にフィットしたやり方、伝え方で表現していく。それが組織人の仕事だと思う」
この話を受けて「フィット」という言葉が自分の中にスッと入ってきました。そして、それまでネガティブなイメージだった「組織の歯車」という言葉を、ポジティブにとらえられるようになりました。
会社員でなくとも人は誰もが何かの「歯車」です。
フリーランスの仕事もクライアントや業界のルールの中でいい「歯車」にならないと仕事になりませんし、自分でお店をやっていてもお客さんや地域社会のいい「歯車」にならないと商売が成り立ちます。
仕事というものが誰かの役に立って初めて成立するものであることを考えれば、それはある意味で当たり前のことだとも言えます。
そのためにまず「空回り」から始めてみる
そんな話をした頃、たまたま同じ会社の別の人から僕の仕事ぶりについて、こんなコメントをもらいました。
「よく頑張ってるって評判だよ。新しいことをしよう、チームを盛り上げよう、という気持ちが伝わってくるし、実際にいろいろなことに挑戦してるし。でも、周囲の人からすると、どうも”空回り”しているように見えることがあるみたいだよ」
ここでいう「空回り」とは、いつも新しい取り組みをやり始めているけれど、必ずしも周囲の人全員を巻き込めていない点や、取り組みが十分な効果を上げているわけではない点について指摘してくれた言葉でした。
実際、ここ最近はチームビルディングを目的として、いろいろな取り組みをしてきました。
プロジェクトメンバーの座席配置を工夫してみたり、今後の戦略を検討するにあたって関係者全員参加型の座談会を実施してみたり、情報共有のための朝礼や数値的な指標の可視化などに取り組んできました。
そして、どれも新しい取り組みをしているという意義はあったものの、すべてが想定通りの効果を上げられているわけではない状態です。
このフィードバックを受けて、「いやーほんとその通りだなー」と痛感する一方で、僕はもしかしたらあえて「空回り」をしているタイプなのかもしれないとも思いました。
どういうことかといえば、組織を回したかったら、まず自分から回り始める必要があります。そして、周囲の人よりも先に自分から回り始めると必然的に「空回り」することになります。
冒頭の「歯車」の話でいけば、周囲の歯車よりも先に、自分という歯車が回り始める。たとえ「空回り」でも。ただ、そのまま空回りで終わってしまってはダメなので、時間をかけて少しずつ周囲の歯車とかみ合わせをよくしていき、結果的に組織が回り始めることに少しでも貢献できるのではないか。
そんなことを無意識にしていたようにも思います。
自ら「空回り」することでチームビルディングに貢献する
せっかく歯車になるなら、回らない歯車より回る歯車になる。そして、せっかく回る歯車になるなら、周囲より早めに回る歯車であり続ける。早めに回ることで少しでも周囲を巻き込んでいける歯車であり続ける。
そうやって自分が回りたい場所の歯車になっていきたいですし、その場所で周囲の歯車ときっちりかみ合わせながら、大きな機械(社会・会社・組織・プロジェクト)を回していきたい。
この2つの話をきっかけに、そんなイメージをもって働くようになりましたし、実際にそう考えて取り組むことで、不思議と周囲との関係性も向上し、仕事がはかどるようになりました。
そんなわけでこれからも「あいつ、今日も『空回り』してるなぁ」と思われるくらいに、回っていきたいと思いますww
それでは、また。
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