デール・カーネギーの「人を動かす」。誰しも有名すぎて手に取れない本があると思いますが、僕にとって本書はまさにその一冊でした。
D・カーネギーの「人を動かす」読みました
・・んが、しかし!
世の自己啓発マニアたちがオススメ本として必ず候補に上げてくる名著です。”世界一親しみやすい自己啓発サイト”を目指している「自分ハック」で取り上げないわけにはいきません!(そうだったの?)
・・と言うことでさっそく読んでみましたが、これは想像以上に「人類必読の書」でした。
内容を3行でまとめると
という内容です。
「人を動かす」超・要約
人を動かす三原則
- 誰にでもその人なりの理由があり、自分は正しいと思っている。批判はせず、まず相手を理解する。
- 誰にでも長所があり、他人に認められたい気持ちがある。長所をほめ、相手に”重要感”を持ってもらう。
- 常に相手の立場になり、「どうすればその人がそうしたくなるか?」を考えて働きかける。
人に好かれる六原則
- 相手に誠実な関心を寄せる。
- 常に笑顔で人に接する。
- 人の名前を憶える。(何回も言葉に出し、メモを書き、見つめて憶えこむ)
- 人の話は親身になってじっくりと聞く。
- 相手の関心があることを話題にする。
- 誠意をこめて純粋な気持ちでほめる。
人を説得する十二原則
- 議論に勝つ唯一の方法は「議論をしないこと」と心得る。
- 相手の意見を尊重し、間違いを指摘しない。
- 自分が間違った場合は、速やかにこころよく認める。
- 友好的な口調で、おだやかに話す。
- 相手が「YES」と言いやすい質問から始める。
- 相手に心おきなくしゃべらせる。
- 意見は相手に思いつかせる。
- 相手の気持ちになって、相手の考えや行動の理由を理解する。
- 「私があなたでも同じように思うでしょう」と心からの共感を寄せる。
- 相手の良心・良識に訴えかける。
- 事実に動きを与える「演出」を考える。
- 相手の競争心に火をつける。
人を変える九原則
- まずほめる。
- 注意は遠まわしに伝える。
- 自分の間違いを話す。
- 命令はせずに、意見を求める。
- 相手の顔を立てる。
- わずかなことでも惜しみなくほめる。
- 相手に期待をかける。
- 相手を励まし、自身を持ってもらう。
- 相手が喜んで協力する理由を用意する。
幸福な家庭をつくる七原則
- うるさくいわない。
- 相手の長所を認める。
- 相手のあら探しをしない。
- ほめる。
- ささやかな思いやりを大切にする。
- 親しき仲にも礼儀あり。
- 性生活に前向きに取り組む。
こんな人におすすめです
「人を動かす」という日本語タイトルからマネジメント向けの本だと誤解している人も多いと思いますが、仕事、家庭、友人などあらゆる人間関係に役立つ内容になっています。
その点で原題の「HOW TO WIN FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE」(友人を得て、人々に影響をあたえる方法)の方がより内容をよく表しているといえます。
「なんかタイトルがエラそうだから読むのやめよ・・」とか思っている方は、ぜひこれを機会に読んでみて頂けるといいかと思います。
本書は「人間関係に悩んでいるすべての人」におすすめできる一冊です。
感想まとめ
いやー世界的なベストセラーですし、自己啓発書のバイブル的な本なので読めて嬉しいです。
正直、読んでいる最中は「なんだかエピソードが多すぎてタルいな~」とか「同じキーワード(ほめる、など)が何度も出てきてちょっと冗長気味だな~」とか思っていましたw
アメリカの伝統的なビジネス書の特徴で、実例をふんだんに盛り込むことでページ数がすごいことになってるパターンです。「もうわかったよ」と言いたくなっちゃうんですよね。
でも、読み終えてわかるのは、「当たり前なのにほとんどの人が出来ていないことを、やっぱりやらなければならない理由を説明しきる」ためには、このくらいのボリュームが必要なんですよね。きっと。
本書が教えてくれる一番重要なことは「人生とは人間関係そのものである」という真理です。
人とどう関わり、どういった関係性を築き、そこで何を成し遂げられるか。それが人生を左右するんだよ、という原理原則を提示してくれています。
また、一部にテクニック的な要素(ほめる、演出する、など)も含んでいて、「7つの習慣」のように原理原則だけを説いた本よりも、より親しみやすい内容になっている点も特長的です。
ぜひ、人生で一度は読み通していただきたい一冊です。
それでは、また。
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