【雌伏の時】正しく勝つために、まずちゃんと負ける技術

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竜が沼の淵に潜むのは何のため、時期を待ち天に昇らんが為であろう。

―横山光輝「三国志」より

 




雌伏(しふく)とは

「雌伏(しふく)」という言葉があります。機会を待ってじっとしているべき時期のことです。

人生にはいろいろな局面があります。誰にでもノリノリの時もあれば、グッとこらえなければならない時もあるものです。雌伏はそのグッとこらえるときのこと。

僕にとっての「雌伏の時」は大きく3回ありました。

僕の「雌伏の時」

①千葉/高校時代

最初の「雌伏の時」は高校時代。

今の自分からは考えられないくらい、人とうまくコミュニケーションが取れない時期でした。休み時間になると誰かと遊ぶでもなく、一人で読書したりして。ほんとは友だちと一緒に何かしたいのに、何故か自らひきこもっていました。

「せっかくの青春時代なのに」と我ながら情けなかったです。その一方でこのままじゃいけない。もっと楽しく生きなきゃいけないと思っていました。好きだった子に告白してフラれたりしたのもこの頃。でもそれが転機になりました。

こうなったら自分の力で道を切り拓かなきゃいけないと、まずは勉強に集中しました。2年の終わりくらいまではクラスで最下位集団の常連だったのに、3年になったころから徐々に成績を上げ、最終的にはその高校にしては難関の大学に合格しました。

大学に行ってからはその反動もあって、思いっきり遊び始めました。友だちも増え、彼女もできました。僕の最初の「雌伏の時」が終わった瞬間でした。

②四国/営業マン時代

次の「雌伏の時」は、前の会社の四国支店時代。

大阪赴任中は仕事も遊びもバランスよく、とても楽しかったですが、四国に転勤になったところから、状況が一変。忙しくなったのと、単純に遊ぶ場所や遊ぶ相手が激減したため、仕事と自分の距離感みたいなものがすごい近づきました。

その結果、「仕事」と「自分」の相性の悪さがはっきりと見えるようになり、「この仕事は自分がずっとやりたい仕事ではない」と確信することになりました。本屋で転職コーナーに頻繁に立ち寄ることが多くなったり、SNSによるネットでの情報収集や情報発信を始めたのもこの時期でした。

そんなとき姉から「アルケミスト」という本をプレゼントされ、それを読んだ僕ははっきりと転職する決意を固めました。その後、転職活動の末、食品メーカーとは真逆のインターネット関連企業への転職を決めました。

その後は前職のような大きな違和感を感じることなく仕事にとりくむことができ、結果的にですが自分の転職は成功したんだと思えました。

僕の2回目の「雌伏の時」が終わった瞬間です。

③東京/営業企画マン時代

最新の「雌伏の時」は2年前、大規模な新規事業プロジェクトに参画していたとき。

コンセプトや戦略的な勝ち筋が曖昧なまま、また組織的にも動きがバラバラなまま、サービスがリリースされ、その運営にあたりました。

それから2年半、本当に苦しい働き方をしました。毎日忙しいのに、やっていることが世の中の課題解決に繋がっていない状態でした。せめて自分ができる範囲では正しい判断、正しい仕事をしようと日々に慣れてきたころ、会社の体制が大きく変わり、プロジェクトの縮小が決まりました。

そこからは一転、自分が広げてきた営業網を自分の手でクロージングする仕事に集中することになりました。このとき、おそらく今までで一番自分を追い詰めて働きました。

そして、大方の整理がついたところで、上司に願い出て、ずっとやりたかった企画職に異動させてもらいました。その後はそれまで以上に自分らしく楽しく働けている日々が始まりました。

こうして3回目の「雌伏の時」も卒業することができました。

この3つの時期の共通点は、「雌伏の時」を乗り越えたとき、自分が成長して、よりよい状況に飛躍するきっかけになっているところです。(大学合格、転職、異動)

つまり、「雌伏の時」とはその瞬間を切り取ってみればある意味「負けている」といっていい状態ですが、ちゃんと対応することで、次の「正しい勝ち」を手に入れることができる時期ともいえます。

この「下がって上がる」時期を、より主体的に過ごすために僕は3つくらいコツ(技術)が必要になると考えます。

正しく勝つために、まずちゃんと負ける技術

1.今はそういう時期だけど、いつか終わるという認識を持つ

明けない夜はないとよく言いますが、終わらない「雌伏の時」もありません。当たり前のことですが、余裕がない時はなかなかそういう気持ちを持つことは難しいです。

でも、事実としてそういう時期は必ず終わりが来ますし、同時にそのときが来るまでは終わらないのですから、深刻に悩み過ぎずに、しっかりと「今はそういう時期なんだ」と受け止めてかみしめるようにしましょう。

2.そのときにしかできない勉強や体験をして力を貯める

「雌伏の時」は自分の成長にフォーカスすべきときです。

学校の勉強もそうだし、社会人なら新しいスキルアップのための活動を開始してみるのもいいかと思います。

また、真面目なことばかりではなく、新しい趣味を始めてみるなんていうのもいいでしょうし、新しい恋や新しい人脈作りに力を入れるものいいと思います。

3.転機となる前兆を見逃さない

また、「雌伏の時」は、感覚を研ぎ澄まして受信力を高めておくことが肝要な時期です。上昇タイミングが近づいてきた時になるべく早くその機運をつかまえるためです。

雌伏の時を終える直前に何かしらその転機となる出来事があるものです。僕の場合は偶然読んだ本だったり、人からのアドバイスだったりしましたが、ヒントは常にありとあらゆるところにあるものです。

普段以上にアンテナを高めて準備しておきましょう。必ずそのときが来ます。

これが「正しく勝つために、まずちゃんと負ける技術」です。

欽ちゃんこと萩本欽一さんも「ダメなときほど運はたまる」という本を出しています。(読んでないけど)

たぶん、同じようなメッセージが書かれているんじゃないかと思っています。(読んでないけど)

皆さんも調子の悪い時、何をやっても上手くいかない時があるでしょう。そんな時はしっかり負けて、勝つべきチャンスの時にしっかり勝ちましょう。

それでは、また。

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