【ごみを拾わないボランティア】ごみゼロナビゲーションに参加した

やってみた
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会社の休暇制度を活用して初めてボランティアに挑戦してみた記事です。

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「ごみゼロナビゲーション」に参加してみた

会社の同僚と「課題解決休暇」(自分以外の誰かの課題解決のために有休とは別枠で休暇を取得できる制度)を活用してボランティアをしてきました。

ボランティア自体初めてなのでインターネットでいろいろ調べていたところ、iPledge(アイプレッジ)というNPO(非営利団体)が行っている「ごみゼロナビゲーション」という活動を見つけたので、参加してみることにしました。

「NPO iPledge」とは

次世代を担う若者が自ら課題解決に参加する社会を目指して2014年に設立。主な活動に「ごみゼロナビゲーション」「LIVE ECO」「LIFE BUFFET」など。

「ごみゼロナビゲーション」とは

ごみを切り口に、音楽イベントや自然スポットの来場者・主催者とともに「参加型社会」を作り上げていく活動のこと。主な企画・実績に「FUJI ROCK FESTIVAL」「RISING SUN ROCK FESTIVAL」「SUMMER SONIC」「SMART BEACH PROJECT」がある。

今回僕たちが参加したのはこの「SMART BEACH PROJECT」という企画でした。

「SMART BEACH PROJECT」とは

鎌倉・逗子・葉山の2市1町が立ち上げて始まった海水浴場のマナーアップを訴えるプロジェクト。砂浜における飲酒・音響機器使用・火気使用の禁止や入れ墨・ごみ捨て・タバコに関するルールを訴える活動をしています。

NPO iPledgeは「ごみゼロナビゲーション」の一環として、このプロジェクトのごみ捨てに関するサポーターとして参画している関係のようでした。

ホームページのエントリーフォームから所定の内容を記入すれば申込完了です。会場は逗子海岸・由比ガ浜海岸・森戸海岸・一色海岸から選べましたが、今回は有名どころで由比ガ浜にしてみました。

定員になっていなければほどなく申込完了メールが送られてきて、参加日が近づいてくると詳細の実施要綱が送られてきます。

僕たちの参加日はあいにく雨模様だったのですが実施可否については参加日当日の10時までには連絡が来るフローになっていて、今回は無事開催となりました。

その他の詳細は以下の通りでした。

  • 活動時間:13:30~19:00
  • 持ち物:汚れても大丈夫な服装、動きやすい靴(ビーチサンダル可)、水筒、コップ、タオル、保険証のコピー、参加承諾書(18歳未満のみ)
  • あると便利なもの:帽子、日焼け止め、腕時計、サングラス
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「ごみを拾わないボランティア」という活動

今回参加して一番の驚きはプロジェクトの活動ポリシーとして「ごみを拾わないボランティア」を標榜していることでした。

どういうことかといえば、僕らボランティアスタッフはごみを拾って歩くのではなく、エコステーション(ごみ箱置き場)に立って、ごみを捨てに来た人に分別を呼びかけて、自ら分別をするのをナビゲートするだけなのです。

これにはちゃんと理由があって、「ごみを拾う人」が現れると「ごみを捨てる人」は永遠に捨て続けるだけです。そうではなくて「みんながごみをきちんと捨てる人」になることを目指して、あえて「拾わない」活動をしているということです。

これには思わず「なるほどなー」と思いました。これ以外にも思わず感心してしまったポイントがいくつかあったので以下に列挙します。

活動目的がしっかりしている

主催者の人が「正直テーマはごみじゃなくてもいい」と言っていたのが印象的でした。

ごみはただのハブであり、大事なのは「参加型社会」を作るために非日常の場を活用することで、そこから日常の世界に「世の中を良くする気持ち」が広がっていくことが重要なことだということでした。

「目の前の石をただ積んでいるのか、それとも国を代表する名城を築いているのか」の寓話を思い出す、ビジョナリーな話が聴けました。

活動ポリシーがしっかりしている

上記の「拾わない」を含め計4つの活動ポリシーを大切にしているということでした。

  1. やってあげない(拾わない、分別しない、自分で分別して捨ててもらう)
  2. 対等性(来場者と私たちはイコールの関係、お願いじゃなく一緒に取り組む)
  3. コミュニケーション(会話でごみ捨て場を明るい場所にする)
  4. クオリティ(ごみ分別の質とボランティアの気持ちの質を同時に上げる)

どれも言葉で言っているだけでなく、しっかりと実践されていたので、非常に説得力がありました。

ミーティングがしっかりしている

活動開始前と終了後に1時間弱のミーティングがありました。

開始前は活動概要や注意事項の説明と、スタッフ・参加者の自己紹介などを行い、活動終了後はグループでの振り返り、全体へのシェア、スタッフの所感と今後の活動告知、そして最後に集合写真という流れでした。

前後にしっかり打ち合わせることで活動のレベルを担保するとともに、関係性の向上や活動意義の理解浸透に繋がる時間になっていて、素晴らしいと思いました。

スタッフがしっかりしている

ミーティング時の説明だけでなく、活動開始後の指示・サポートもしっかりしていました。

来場者への声かけ方法のアドバイス(また来てくださいね、などシンプルだけどパワフルなセリフを具体的に教えてくれた)や、ごみ箱やテントの設置・撤去の際の指示も明確で迷わずにすみました。

持続的なシステムがしっかりしている

途中で弁当や飲み物の差し入れもありました。どこから経費が出ているのか訊いてみると、協賛企業がいるとのことでした。(今回はタワーレコード)

運営スタッフになると、普段の音楽フェス系のイベントも交通費・食費・宿泊費などの必要経費は運営側企業から出るとのことで、ボランティアは体と時間だけ空けておけば良い状態とのことでした。

運営側企業からしても正規スタッフを雇うよりもコストがかからないし、ボランティア側もバイトではなくあくまで慈善活動として参加できるということで、全体がWIN-WINになる、持続的なシステムが回っていると感じました。

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参加して分かった「ボランティアの魅力」

ちゃんとしたボランティア活動をしたのは初めてだったのですが、終わったときの感想は「ああ、なんだか地球にとっていいことをしたな~」というものでした。

大げさに言えば「地球を守ったな~」くらいの気持ちだったかもしれません。これは会社の仕事でも家族との時間でもなかなか味わえないダイナミックな気持ちでした。

また、自分の気持ちだけのことではなく、「分別へのご協力ありがとうございました」と声をかけた人たちが少し誇らしそうな顔をしていたのを思い出し、「良いことが人に連鎖していく」感触を味わえた一日だったなと振り返りました。

せっかく会社に後押しする制度があるので、またぜひ参加したいと思いましたし、子どもたちが大きくなったら一緒に参加したいとも思いました。とても良い教育になる気がしています。

皆さんも機会あれば、ぜひボランティアを始めてみてはいかがでしょうか。

 

それでは、また。

 

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