別記事でこんなこと(↓)を書きましたが、
実際、人(人材開発)や組織(組織開発)の話をしていると、お互いに本質的に似ているなと思うことがあります。
「人」の話をしているときに「これって組織にも言えることだな」と思ったり、その逆に「組織」の話をしているときに「人にも言えることだな」と思ったり。
具体的には、
- 【人】キャリアを決めるのは本人であり、人材開発はそれをサポートすることしかできない
- 【組織】組織のあるべき姿を決めるのはその組織の当事者であり、組織開発はそれをサポートすることしかできない
という、人も組織も主体者の「自律」と周囲の「自律支援」という関係性が重要である、といった表現だったり、
- 【人】私たちの人格は、繰り返される習慣の結果として育成されるものである。昔の格言に、「思いの種を蒔き、行動を刈り取り、行動の種を蒔いて習慣を刈り取る。習慣の種を蒔き、人格を刈り取り、人格の種を蒔いて人生を刈り取る。」というものがある。(スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣」より)
- 【組織】組織が結果を出すためには、まず「関係の質」に注目する必要がある。関係性が高まれば「思考の質」が高まり、思考が高まると「行動の質」が高まり、最終的に組織としての「結果の質」が高まる。(ダニエル・キム「組織の成功循環モデル」)
というように、人も組織も変化や結果を出す前に踏むべきステップがある、という表現があったりします。
互いによく似ていることを「相似」(Similar)といいますが、人と組織は部分と全体の関係性なので「自己相似」(Fractal)という表現の方が合っているようです。
自己相似は自然界や統計に見られる現象で、冒頭に画像を貼ったシダの葉などの植物や、海岸線の形、心拍数や脳波、株価変動のグラフなどでも確認できています。
人と組織もある意味自然界のものであり、統計的に状態を測れるものでもあるので、そんなことも関係しているのかもしれません。
それでは、また。
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