「自己啓発」 とは何か(Self Development)

言葉とキーワード
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「自己啓発」をテーマにブログをやっています

自己啓発をテーマにしたブログをやってます」というと、だいたい変な顔で見られます。

あらやだこの人、自己啓発書ばっかり読んでいるのかしら?もしかして怪しいセミナーにでも行ってるのかしら?と思われているのかも知れませんが、そういうわけでもありません。

じゃあどういうわけなの?というのをちゃんと人に説明できたためしがないので、書いておこうと思います。(書いておくとこの話になったときにURLだけで説明がつきますからね。ブログって便利!)

あと、先日おどろいたのが会社の後輩に「ジコケイハツってなんすか?」と言われたことです。知らんのかーい!と思いつつ、そういえば正確にはどんな意味なんだろうと調べた情報なんかも合わせてまとめます。

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そもそも「自己啓発」とは何か

そもそも自己啓発ってどんな意味だろう?Wikipediaにはこう載っています。

自己啓発(じこけいはつ)とは、自己をより高い段階へ上昇させようとすることである。より高い能力、より大きい成功、より充実した生き方、より高い人格などの獲得を目指す。

Wikipediaより

自己成長を目指す考え方のことと説明されていて、こうしてみると誰でもある程度は自然にやっていることになりそうです。

NAVERまとめの「自己啓発」カテゴリはこんな感じです。

発想法、対人関係、名言集、ダイエットなど。なるほど、少しテクニカルなものが多いですが、自己啓発というキーワードはあらゆるテーマに広がっているのを感じます。

Amazonの「自己啓発」のベストセラーはこちら

アドラー心理学や、引き寄せの法則、世界的なロングセラー本などがランクインしています。どれも「考え方を変えることで人生が変わる」みたいなテーマなところでしょうか。

こんなおもしろいまとめもありました。

内容はもう少し整理できる気もしますが、自分でもこういうまとめ作ってみたいなーと思う素敵なアプローチでしたw

ここまでの情報を整理すると、自己啓発の一般的な理解は「自らを変えることで人生を向上させる活動」ということになりそうです。なるほどなるほど。

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僕の「自己啓発」の原点は「あすなろ物語」

では僕自身は「自己啓発」をどう考えているのか。棚卸ししてみます。

僕が自己啓発に興味をもったのは、中学生の頃に読んだ「あすなろ物語」(井上靖・著)がきっかけです。主人公・鮎太が知り合った大学生に言われるセリフに胸打たれました。

「君、勉強するってことは、なかなか大変だよ。遊びたい気持に勝たなければ駄目、克己って言葉知っている?」
「知っています」
自分に克って机に向かうんだな。入学試験ばかりではない。人間一生そうでなければいけない」
鮎太は、この時、何か知らないが生れて初めてのものが、自分の心に流れ込んで来たのを感じた。

-「あすなろ物語」より

このくだりを読んだときに、僕自身も「何か知らないが生れて初めてのものが、自分の心に流れ込んで来た」のを憶えています。

「克己」という言葉がその後好きになり、習字で書いて自分の部屋の壁に貼ったりしました。(ちなみに、もうお気づきかも知れませんが、僕のハンドルネーム「こっき」はこの「克己」から付けています)

そして、主人公がほのかに恋心を寄せる女性・冴子が、人間の成長を翌檜(あすなろ)という樹にたとえるくだりも印象的です。

 「あすは檜になろう、あすは檜になろうと一生懸命考えている木よ。でも、永久に檜にはなれないんだって! それであすなろうと言うのよ」

-「あすなろ物語」より

この場面で彼女は「翌檜(あすなろ)」という言葉を「多少の軽蔑をこめて説明」しているのですが、主人公は強く影響を受けることになります。また、タイトルからもわかるとおり、小説全体の根底に流れるテーマにもなっています。

「誰かに勝つこと」ではなく「自分自身に打ち克つこと」、そして「檜になること」ではなく「檜になろうとしていること」を重視する考え方、これこそが僕自身が考える自己啓発そのものです。

(なんて書いていたら、本書をまた読み返したくなってきました。実家の本棚にあるかしら)

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「自己啓発」が人生を楽しくする!

そんなわけでかれこれ20年以上、自己啓発的に人生に取り組んできました。

「克己」とは「この世を去るその日まで成長し続ける意志」だと思っていますが、そう考える限り、人生の可能性は無限大です。昨日までの自分に出来なかったことが、今日の自分には出来るかも知れない。そう思うだけで毎日がまったく新しい一日として輝き始めるからです。

勉強、受験、就職、仕事、転勤、転職、異動、恋愛、結婚、家事、子育て・・・。

人生で起こるすべての局面で自己啓発的アプローチは僕を助けてきてくれました。自分が成長し、より良い存在に変わることで、すべての出来事を自分の力に変えることができ、次に同じことに取り組むときにはより上手に、効率的に、かつ自分らしく解決することができるようになっています。

「自己啓発が人生を楽しくする」。大げさな表現ではなく、実際そうだと思っています。

それを少しでも人にお伝えすることができたら嬉しいな、と思いつつ、こんなブログを今日も続けています。同時に家族や友人・知人とも、このブログで書いているようなテーマについて、折に触れて話したりします。

そうやって他の人とのキャッチボールの中で生まれる新しい「自己啓発」が、今後の研究テーマになるような気もしています。

 

それでは、また。

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