最近、セミナーづいてて社内外のいろいろなテーマのセミナーで勉強することが増えてきました。自分で選んだものだけでなく、会社から「受けなさい」と言われるものも増えてきて、先週の金曜日なんて実動8時間のうち6時間はセミナールームにいました。なかなかのものです。
せっかくいろいろ勉強しているので、良いネタは記事にしていこうと思っています。でもって、今日はそのうちの1つ、「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」について。
オープンクエスチョン・クローズドクエスチョンとは
「課題発見力を磨こう」というセミナーの講座で出た話。課題発見には「聞く」「見る」「やってみる」の3つがあって、そのうちの1つ目、「聞く」の中で紹介されました。まずはそれぞれの概要とメリット・デメリットを簡単に。
オープンクエスチョン
- YES/NOで答えられない
- WHAT(なに)・WHY(なぜ)・HOW(どうやって)・WHO(だれ)などの質問
- 答えの自由度が高いので、会話が盛り上がりやすい
- 一方で、答える側は考えて答える必要がある
- 特に信頼関係がない相手にオープンクエスチョンをされると情報をさらけ出すことに警戒心を覚えたりする
- 例:「天気の良い休日はどんなことをして過ごしていますか?」
クローズドクエスチョン
- YES/NOで答えられる
- 答える側の自由度が低いので、会話は広がりづらい
- 一方で、答える側は考える要素が少なく、信頼関係が成立していない相手にも答えやすい
- 例「今、少しご質問してもよいですか?」
つまり、信頼関係によって使い分けると便利だね、ということ。
2つの質問を体得するための1枚絵
ここまでの内容はよく目にしますが、セミナーではこれを体感的に覚えられる1枚の絵が出てきました。それがこちら。
Amazonのマークみたいですが違います。これがクローズドクエスチョンとオープンクエスチョンとが話の流れの中でどういう役割を担うかを端的に表した絵になります。
- IN・・・導入
- Closed・・・クローズドクエスチョン
- Open・・・オープンクエスチョン
- Follow・・・話の盛り上げ、フカボリ
- OUT・・・まとめ
- Follow→Closedの矢印・・・話を転換して次のクローズドクエスチョンに移る
この表そのものが1回の会話の開始から終了までを表しています。
具体的にはこんな感じになります。(実際にセミナーで僕ともう一人パートナーになった人でやった会話、僕が質問する側でした)
僕「どうもこんにちは。えへへ、演習ということでお付き合いくださいw」(IN)
パ「w」
僕「これから休日の過ごし方について質問させてもらってよいですか」(Closed)
パ「はい」
僕「休日はどんなことをして過ごしていますか」(Open)
パ「散歩をしたり、映画を観たり、友だちと会ったりしますね」
僕「へーなるほど。散歩はどんなところに行かれることが多いですか」(Open)
パ「都内に住んでいるので近くの公園とか街に出るだけで割と飽きないですね」(Open)
僕「へーいいですね。楽しそう。僕埼玉なんでうらやましいなぁ」(Follow)、「そういえば先ほどお友に会うっておっしゃってましたよね」(Closed)
パ「はい、そうですね」
僕「どんなお友だちですか。学生時代のお友達とか?」(Closedを絡ませつつのOpen)
パ「あ、はい、そうですね。学生時代の友だちと・・・あと昔趣味でバンドやっていたのでその仲間とか」
僕「バンドやっていたんですか」(Closed)
パ「はい」
僕「担当は何だったんですか」(Open)
パ「ベースです」
僕「へーいいですね!ベースかぁ。ベースってぶっちゃけ渋いパートじゃないですか。なんで選んだんですか」
パ「うーん、なんででしょうね。まあ僕、性格が控えめなところがあって、自分のキャラに会ってるかなぁと・・」
僕「へえ、あ、ご自分でキャラとか考えて決めたりするんですね、なるほどなるほど」(Follow)「え、最近はやっていないんですか」(Closed)
パ「はい、そうですね。なんでだろう。時間がないからかなぁ・・・」
僕「えーもったいないじゃないですか。せっかくの趣味なのに」(Follow)「あ、そろそろ時間ですね、残念w ありがとうございました」(OUT)
みたいな感じになります。
クローズドクエスチョンで相手に近づき、オープンクエスチョンで情報をふかぼろう
お気づきでしょうか。1枚絵の通りに進めると、無理やりやれと言われたシチュエーションでも何とか会話が続くということと、そもそもの目的である「情報収集」が進むということです。僕の演習のやりとりでは、初対面の相手の休日の過ごし方、過去の趣味、性格なんかが分かりました。
もうひとつ重要なのは、この2つの質問を使うことで、相手が自分でも気付いていないことまで情報を聴きだすことができる、という点です。さっきのやりとりでも、ベースを選んだ理由や最近やめてしまっている理由などは、質問に答えるために初めて考えた様子でした。
クローズドクエスチョンで適切に相手との距離を縮めつつ、オープンクエスチョンで話を広げて情報を増やし、スムーズに会話を続けるためにフォローをふんだんに盛り込む。そんな感じで使い分けるといいと思います。
今日のジブンハック!
- オープンクエスチョン、クローズドクエスチョンは1枚絵で覚えると効果的
- 非常に効果的なのでただの知識で終わらせずに、ちゃんとカラダで憶えておきたい技術です
- きちんと理解するために、シンプルな図解が果たす役割って大きいな、なんてことも感じましたw
それでは、また!
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