「GIVE」と「TAKE」について考える
仕事が終わって家に帰ったときに、部屋が散らかっていることがあります。
子どもたちが遊んだオモチャが出しっぱなしになっていたり、奥さんが買い物帰りに投げ出したままのカバンが廊下に転がっていたり。
子どもたちはとっくに寝ていて、奥さんも彼らを寝かしつけしたまま一緒に寝入っています。
そんなとき僕はどんなに疲れていても、なるべく部屋を片付けるようにしています。
そうすれば、奥さんが起きたとき嬉しいだろうし、自分よりもよっぽど疲れている奥さんの負担を減らすことができるからです。
仕事でも同じ。
なるべく先に「相手に対して何ができるか」を考えるようになってきました。
「同じ会社の困っている人のために」「チームのために」「同僚のために」「上司のために」何を「GIVE」できるか。
あまり「TAKE」を考えずに、そう行動することが増えてきたように思います。
そんな風に、最近「GIVE」と「TAKE」についてよく考えます。
こうして先に「GIVE」することで、大きな意味で「TAKE」することが大事だと思えるようになってきました。
思えばずっと「TAKE」してきた
ちょうどこんな本が出ているそうです。
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
人間は
「ギバー(人に惜しみなく与える人)」
「テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)」
「マッチャー(損得のバランスを考える人)」
の3種類いるということで、一番成功するのは「ギバー」だということです。
「惜しみなく人に与える」ということは、全員の幸せを優先するマインドがあるからできることで、そのマインドが周囲に良い影響を与えて、結果的に自分にも返ってくる、ということのようです。
「7つの習慣」でいう「豊かさマインド」にも似た話ですね。
一方で本書では、「ギバー」になれば誰でも成功するわけでもないとも説いています。
「テイカー」を相手に自己犠牲的なGIVEを続けていると「ただの良い人」になってしまうリスクもあるとのことです。
なるほど。
自分はどのタイプに当てはまるだろうと考えてみると、今まではずっと「テイカー」もしくは「マッチャー」として生きてきたなと思い返します。
自分の損得を考えて、行動を決定する場面が仕事においても、プライベートにおいてもとても多かったように思います。
そして、最近では「ギバー」として行動できることが徐々に増えてきた、そんな状態かなと思います。
人事という仕事柄もあるでしょうし、40代を迎えて年齢的なものもあるのかもしれません。
よい「GIVE」ができる人になる
見返りを求めずにまず「GIVE」すること。
いわゆる利他の精神が、毎日を正しく生きていくヒントの1つになることはわかってきました。
若かりし頃ならば自分のことを優先して生きる姿も微笑ましいものですし、ある意味正しいスタンスとも言えますが、40代にもなったら、大人の嗜みとして身に付けたい考え方です。
とはいえ、ただのお人好しになりたいわけでもないので、いかによりよい「GIVE」をできる人になるか。
また1つ、人生後半戦に取り組むべきテーマができて嬉しい限りです。
それでは、また。
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