山はただそこに存在し、人だけが勝手に比較する

正しく生きる方法
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日本一高い山は富士山。
それはみんな知っている。
標高は3,776m。

では二番目に高い山は?

答えは「北岳(きただけ)」。
これは答えられない人が多い。
標高は3,193mで富士山に約600m差をつけられているものの、充分高い山だ。
でも名前を知られてはいない。

経営戦略なんかでは、この話がよく引き合いに出されては「だから2番手ではダメだ。1番にならないと意味がないんだ」と語られることになる。

でも実はその富士山も日本一じゃなかった時代があるのを知っている人はどれくらいいるだろう。

遡ること80年前、日本統治時代の台湾には富士山よりも高い新高山(ニイタカヤマ)という山があった。というか山自体はもちろん今もあって、玉山(ぎょくさん)という名前になっている。

標高は3,952m。当時、富士山よりも高い「新しい日本の最高峰」ということで、この名が名付けられた。ちなみに太平洋戦争勃発時の暗号「ニイタカヤマノボレ」のニイタカヤマはまさにこの山のこと。

でもこの議論って、山にしてみればどうだろう。「ほっといてくれよ」という感じかも知れない。
「別に俺たち高さで競ってないし」と。

彼らにとって「日本一」なんて人がその時々で勝手に決めた相対的なもので、自分たちの営みにはなんら関係がない。

山は競ったりせず、各々の美しさと歴史をそなえて、ただそこに存在する。
そういう毅然さがある。
人だけが今日も競い合って生きている。

 

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今日のジブンハック

  • でも僕らは山じゃないから競い合っちゃうよね。それが自然だし、健康的でもあるし。それでいいんだろうね。
  • ちなみにこの写真、今日居酒屋で飲んでてトイレに行ったら壁に貼られていたカレンダーです。ちょうど今日の記事の下書きをスマホのメモ帳にメモっていたたので、この写真がきっかけでその場で投稿しました。小さいけれどセレンディピティ

 

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