組織開発やチームビルディングを進めるうえで活用されるフレームワークの1つ、「GRPI(グリッピー)モデル」についてのご紹介です。
「GRPIモデル」とは
「GRPIモデル」とは、組織の健全度を測る4つの指標を表したものです。
具体的には
- Goal(Goals)・・・目標
- Role(Roles)・・・役割
- Process(Processes/Procedure)・・・手順
- Interaction(Interactions/Interpersonal Relationship)・・・関係性
の4点が健全に機能しているかを順にチェックしていきます。
それぞれの頭文字をとって「GRPI」と名づけられました。
「GRPI」の中身
GRPIそれぞれのチェック内容は以下の通りです。
Goal(目標)
- 組織の目標は明確に決まっているか
- その目標は組織のメンバーに共有され、浸透しているか
- 組織のメンバーはその目標に賛同しているか
Role(役割)
- 目標に対して必要な役割や業務レベルが揃っているか
- スキル・知識・経験の観点で適切な人がその役割を担っているか
- 後進の育成など今後の役割分担に向けた手は打たれているか
Process(手順)
- 目標達成に向けたロードマップは明確になっているか
- 役割同士の業務手順や連携方法は決まっているか
- 意思決定フローや評価制度などは明示されているか
Interaction(関係性)
- 日々のコミュニケーションは十分行われているか
- お互いの信頼関係は築かれているか
- 耳が痛いことも含めてフィードバックをし合える関係になっているかどうか
「GRPIモデル」の使い方
GRPIの4つの指標は上から順番に決まっている必要があります。
目標なき役割分担はないし、役割が決まっていないのに手順は決まらないからです。
なんとなく組織がうまくいっていない時、えてして4つ目の「関係性(Interaction)」に問題があるのでは?と思いがちです。
実際にそうであろうとなかろうと、まずは上から順にチェックしていくことで本質的を見誤ることなく、真因にたどり着くことができます。
「目標は明確か?」
「必要な役割は揃っているか?」
「必要な手順は揃っているか?」
「中の人たちの関係性は健全か?」
とチェックしていき、問題になっている部分を見つけます。
さて、皆さんの「組織の今」はGRPI的にどんな状態でしょうか。
それでは、また。
コメント