【経験学習】21世紀は「内省」できる人が成長する時代

人材開発
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「反省」してても仕方がない

日々、反省することが多い。

仕事で失敗して人に迷惑をかけてしまったとき。人とのコミュニケーションで言わなくてもいいことを言ってしまったとき。「あーあ、なんであんなことを、しちゃったんだろう(言っちゃったんだろう)」とよく反省する。

「反省は毎日で~♪」と歌ったのは、globeだったか。

小室哲哉は本当にいい歌詞と曲を書く。20年以上経った今も僕の心の奥に留まって、仕事が終わって家路についたときなどに、よく心の中で歌ってしまう。いや、実際に声に出して歌ったことも少なくない。

「反省」はどこか甘美だ。

「僕は失敗した。どうしようもない奴だ。情けない」と、残念な自分を思って、落ち込んでみることで、不思議なことに少し心のモヤモヤが晴れたりする。

でも、反省からは何も生まれはしない。大人になったら、反省しているヒマがあったら、他にやるべきことがある。

そう、「内省」だ。

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「反省」と「内省」の違い

「反省」と「内省」は響きこそ似ているものの、まったく別物だ。

「反省」とは、主に失敗したことを主観的に振り返り、次からの改善に繋げる行動である。

「反省文」「反省会」というものの趣旨を考えればわかりやすい。同じ失敗を繰り返さないためには有効な手段だが、マイナスをゼロに戻すためだけの行動になってしまいがちだ。

一方で「内省」とは、経験振り返り、客観的に分析し、そこから気づきを得る行動だ。

成功したことも、失敗したことも、客観的に振り返り、分析し、そこから普遍的な法則性を見つけ出して、次の挑戦に活かす。「内省」は組織行動学者のデービッド・コルブが提唱した「経験学習」の1要素であり、経験を学びに変えるための重要なアクションとして位置づけられている。

経験学習モデル】「経験」こそ大人の学びの「一丁目一番地」である
大人の学びは「7:2:1」「7:2:1」という数字を見たことがあるだろうか。これは「大人が何から学びを得るか」という比率を表していて、アメリカの研究機関により明らかにされたものだ。大人になると、学習効果のうち7割は「仕事経験」から得ていて、

「内省」が基本動作になっている人にとって、失敗は失敗ではなくなる。

「内省」することで、すべての経験は学びの材料となり、次の挑戦のためのヒントになる。そして挑戦し続ける限り、人は成功か学びのいずれかを手に入れ続けることができる。このサイクルがグルグル回り続けている人は、成長し続けることができ、必ずその人らしい成功を手にすることになる。

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「自問自答」で「内省力」を高める

「内省する力」は大人が成長するための必須スキルだ。

自分という「氷山」の見えている部分だけを理解するのではなく、海中に沈んだ見えづらい部分に光を当てて、そこにある価値観や感情を知り、学びのエンジンに変えていく。

その「内省力」を高めるためには、内省する時間を取ることと、内省する癖を身に着けることが重要だ。

方法は大きく2つで、人と対話することで内省する方法と一人で自問自答をする方法がある。

人と対話する方法はとても効果的だが、相手があることなのでタイミングが限られるのが難点だ。

一方で「自問自答」は、いつでもどこでも実施可能だ。

朝起きてから、夜寝るまで。通勤中であろうが、仕事中であろうが、家族と一緒であろうが、およそ寝ている時間以外はいつでも「自問自答」することができる。

もう1つ、オススメなのが紙に書き出して、「自問自答」する方法だ。

毎朝ノートに3ページ分、頭の中にあることをそのまま書き出す「モーニングページ」というワークがあって、一時期集中的に取り組んだことがあるが、僕はその時にこの「内省力」が一気に高まった経験がある。

人生が変わる!「モーニングページ」で未来を引き寄せる
モーニングページ」とは何か漠然とした不安や悩み、説明ができないモヤモヤした思いを抱えたとき、皆さんはどうやって解消しているでしょうか。僕はそういった不安、悩み、モヤモヤを「ひたすらノートに書き出す」ことで解決しています。これは「モーニング

自分は内省が苦手だ、という人は、まずはこんな愚直な取り組みから始めてみても面白いかも知れない。

 

それでは、また。

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