【天職とは】「求められている」「できる」「やりたい」仕事の見つけ方

キャリア
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もしかしたら「天職」を見つけたのかも

4月から人事・組織開発を管掌する部門に異動し、組織活性を担当することになりました。

【40歳の再出発】「組織活性」を仕事にすることになりました

会社員になって18年間、主にビジネス畑を歩いてきました。

前職では営業職、転職して今の会社になっても営業から始まり、営業企画、ビジネス開発と形は変われどビジネスの領域でキャリアを積んできました。

その後は企画職に転向したり、マネージャー職に就いたりと変遷もありましたが、今回の異動は初のスタッフ部門ということで、自分の中では過去最大のジョブチェンジととらえています。

異動が決まったとき、周囲から「向いている」と言ってもらいずいぶん勇気をもらいましたが、4月の一ヶ月間で自分でも「これは向いているな」と実感することができました。(まだ一ヶ月ですがw)

一言でいえばこの一ヶ月は「最高」でした。

人生の目的と、毎日の仕事が一致している感じと言えばいいでしょうか。

担当する仕事、関わる仲間、入ってくる情報、渡される名刺、すべてが自分の人生にダイレクトに関わってくる感じでした。

すべての業務に、これまでの「全俺」が発揮されている・・というか、思わず発揮してしまう感じ。同時に、すべての経験が、今後の「全俺」に大きく影響を与えてくれる・・というか、どうやっても与えてしまう感じ。

感じ感じうるさいですが、とにかくそんな感じでした。

最高の仕事、最高の仲間、最高の毎日。

人から「新しいところどう?」と訊かれて「最高です!」と答えてしまう、ちょっとアブない人っぽい一ヶ月を過ごしてきました。

もしかして、これがウワサの「天職」というものなのかも知れないなと。

そんな風に感じています。

てん‐しょく【天職】

天から授かった職業。また、その人の天性(天から授けられた性質)に最も合った職業。

コトバンク

もちろん、仕事というものは生ものですから、今後ずっと今の仕事をやっていけばそれでいいということにはならないと思います。

また、自分という生き物も変化していくので、今後もっと向いている仕事を見つける可能性はありますが、今のところの「天職」は今の仕事じゃないかと、そう思っています。

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「天職」を見つけるために必要な3つのこと

「天職」といえる仕事を見つけられるのは、とても幸運なことですし、素晴らしいことだと思います。

本人が楽しく元気に働けるというのはもちろんのこと、会社組織にとってもそういった個人が増えることで生産性の高い集団になっていけるはずです。

でも今の世の中、誰もが天職につけている状態かといえば、まったくそうではないというのが現状だと思います。

では、どうしたら「天職」を見つけることができるのか。

ヒントの1つは有名なエドガー・シャインの「キャリアのゴールを知る3つの問い」にあります。

【シャインの3つの問い】

① 自分はなにが得意か。
② 自分はいったいなにがやりたいのか。
③ なにをしている自分なら、社会に役立っていると実感できるか。

働くひとのためのキャリア・デザイン」より

とてもよくできた問いかけですよね。誰もが自分の仕事はどうかな?と思わず考えさせられてしまいます。

個人的に、①は「できる」、②は「やりたい」、③は「求められている」という風にシンプルな表現でとらえています。

自分自身をふり返っても、この3つが満たされている(と自分が感じられている)ときは仕事が楽しいですし、そうでないときは悩ましい毎日を送ってきたように思います。

また、周囲を見渡してもこの3つを満たしている人・いない人という観点で見ると、その人と仕事の関係が健全かどうかをある程度計れる指標になります。

ただ自分もそうでしたが、この3つの条件全部を満たす仕事にいきなり出会えることって、まずないんじゃないかと思います。

理由は、そんなに都合のいい仕事がすぐ目の前に転がっていること自体があり得ないというだけでなく、それ以前の問題として、「この3つの条件を満たす仕事は何か?」を知るためには、「自分自身が何者か?」を知っている必要があるわけですが、そこまで自分のことをちゃんと理解している人がそれほど多くないという現状にもあります。

ではどうすればよいか。

僕は自分の経験からも、この3つ(できる、やりたい、求められている)を時間をかけて、かつ順番も気をつけながら、徐々に満たしていく働き方を提案したいと思います。

時間をかけてというのは、「10年とか20年というスパンで」という意味です。

また順番というのは、「求められている」→「できる」→「やりたい」の順番になります。

どういうことか。

働きはじめの若いころや、転職・異動直後などはまず上司や周囲から「求められている」ことに応える時期かなと思います。目の前の仕事を頑張るということですね。

自分が何が得意で、何がやりたいかが明確になるまでは「求められている」ことに応えるのが一番確実な貢献になりますし、周囲も「まずはオーダーしたことに応えてくれるかどうか」でその人を評価する時期だと思います。

なので、「天職」を探す第一歩は、確実に世のため人のために貢献しながら、かつ周囲の信頼を得て評価されていくためにも、「求められている」ことに応えること。これが重要になってくるわけです。

そして、その中で徐々に「できる」仕事を増やしていくこと。これが次の段階です。

目の前の仕事に取り組む中で、知見・経験を積み「できる」仕事が増えていく。それ自体は当たり前のことです。

ただ、ここで「どれくらい広い範囲のことを、どれくらいの深さまでできるようになるか」は、非常に濃淡がわかれるところです。

「ここまでが自分の仕事だな」と自分で限界を決めてしまっている人と、「どこまでも変化していこう」という気構えの人とで、その後の仕事人生に大きく違いが生まれてくるわけです。

「求められている」仕事の中で、「できる」仕事を増やしていく。これが第二段階となります。

さて、ここまで来ていよいよ「やりたい」仕事をする段階がやってきます。

周囲からのオーダーには十分応えられている。自分ができる仕事も増えてきた。でも、果たして本当にやりたいことができているかどうか。

そう考えられる境地に立った時が、本当に「やりたい」仕事に動くタイミングだと思います。

ここでいう「やりたい」は、単にイメージが良いとか、憧れているだけの「やりたい」ではなく、人生をかけて成し遂げたい目的と一致するという意味での「やりたい」仕事です。

人生の目的を達成するためにやらなければならない仕事であり、本能的にやりたいと思える仕事であり、生来の資質としての強みが発揮できる仕事であり、これまでのすべての経験を総動員する必要がある仕事です。

それが単なる憧れとしての「やりたい」とは異なる、本当の意味での「やりたい」仕事だと思います。

「天職」にたどり着くためには、こうして「求められている」→「できる」→「やりたい」の順番に3つの条件を少しずつ揃えていく必要があります。

そして、この3つは螺旋階段を登るように、ぐるぐると回りながら何周も何周もする必要があるのではないかと思います。

「これが天職かな」と思える仕事にたどり着いても尚、より高いレベルで「求められている」仕事に応え、より高いレベルで「できる」仕事を増やし、より高いレベルで「やりたい」仕事に近づいていく。

それを繰り返しながら、螺旋のようにぐるぐると登っていった先に、本当の本当にやりたいこと、人生の目的と今日やることが一致する仕事、つまり「天職」があるんじゃないかと思います。

・・・と偉そうに書いてみましたが、自分自身、自ら選択してこうした働き方を選べたときもありますし、予期せぬオーダーや異動などで結果的にこうした働き方をしてきた時期もあります。

ただ、おおむねこの3つの要素を、常に意識しながら、ぐるぐる回しながら、自分はいま何周目のどの要素を重点的にやる時期にいるんだろうと意識することが大事だと思います。

僕の場合はそのぐるぐるを繰り返してる間に18年間かかっちゃったわけですが、死ぬまでに見つかって良かったとも思いますし、皆さんにはもっと早く見つけてほしいとも思いますw

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すべては自分の「才能と情熱を解き放つ」ために

そんなわけで、できるだけ多くの人に「天職だ」と思える働き方をしてほしいと思います。

そのためのお手伝いをしたいですし、自分自身も引き続きさらなる「天職」を探して自分の働き方を磨きこみ続けたいです。

僕の勤めている会社では、社員が目指す姿として「才能と情熱を解き放つ」というメッセージが提示されています。「天職」とはまさに「才能と情熱を解き放つ」仕事のことかなと思います。

未曽有の少子高齢化や、終身雇用の崩壊といった社会情勢の中、大きな会社や1つの国にとらわれない新しい働き方も増えてきました。

万人共通の「人生の方程式」がなくなりつつある現代は、何歳になっても、どこに行ったとしても、自分の働き方を自ら変え、探し求めていく、そういったことが求められる時代じゃないかと思います。

当然「天職」も、誰かが決めてくれるものではないし、与えてくれるものでもありません。今の仕事の中で自ら見つけ、自ら手に入れに行くものだと思います。

人からどう見えるかではなく、自分の心がどう感じるか、を突き詰めた先にたどり着く自分だけの答え。そこに自分の才能と情熱を解き放つべき仕事、つまり「天職」があると思います。

また、くり返しになりますが、一度見つけて終わりというものでもありません。生涯探し続けるのが「天職」です。

僕もいま感じている「最高」の気分に甘んじることなく、さらによりよい仕事と自分の関係性を作ったいきたいと思います。

混迷の時代ですが、共に自分の「天職」を探し続けましょう。

 

それでは、また。

 

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