「将来の夢は何?」というキラークエスチョン
4歳の娘にこんな質問をされました。
「パパの将来の夢はなに?」
なかなかのキラークエスチョンです。
「え?」
と僕が戸惑っていると、
「私の将来の夢は、青い翼の生えたお馬さんに乗って、ディズニーのプリンセスたちに会いにいくこと。パパの夢は?」
と重ねて聞いてきました。
「うーんと・・・自分の思いついた素敵なアイデアで、世の中のためになることをして、喜ばれて、それが認められてお金をもらえて、そのお金でママと君と一緒にいつまでも幸せに暮らすことかな・・・」
「ふーん」
なんとか答えましたが、「自分は将来の夢をシンプルに具体的に説明できないんだな・・」と気づかされるやりとりとなりました。
(娘の方がよっぽどシンプルで具体的、かつ個性的。子どもってすごいといつも思います)
こうして「将来の夢」というテーマを考えるとき、僕はいつも「アルケミスト」に出てくるピラミッドのことを思い返します。
「アルケミスト」のピラミッドとは
「アルケミスト」は僕の座右の書の1つで、スペインの羊飼いの少年が、宝物が眠っているエジプトのピラミッドを目指して旅に出る、という小説仕立ての自己啓発書です。
ピラミッドは本書の中で象徴的なモチーフです。
少年はピラミッドを目指す旅の中で人生に必要なすべて(夢を持つこと、自分の可能性を信じること、実際に行動すること)を学びます。
そして実際にピラミッドにたどり着いた時に、少年は宝物以上に素晴らしいものを見つけ出すことになります。
(これ以上はネタバレになるので控えますが、多くの示唆を含むとてもよいラストなので是非読んでください)
「人生」を旅にたとえると、「将来の夢」は旅の行き先ということになります。
ピラミッドはそんな「将来の夢」をわかりやすく体現している存在であり、誰もが自分の中に自分だけのピラミッドを持つことの大切さを教えてくれているように思います。
「ピラミッド」はビジョン(具体的なゴール)
その意味で、ピラミッド(=将来の夢)は人生の「ミッション(果たすべき使命)」「ビジョン(具体的なゴール)」でいうところの「ビジョン」なんだなと思います。
「ビジョン」は具体的であればあるほど良いとされています。
強烈に自分をそこに向かわせてくれるパワーになるからです。
と同時に、「ビジョン」そのものはある種「通過点」でもあります。
果たすべき使命である「ミッション」に取り組み続けた結果として、ある時点では到達しておきたい状態にあたるからです。
ここまで考えて、冒頭の娘からの質問で僕が答えた内容を思い出しました。
「自分の思いついた素敵なアイデアで、世の中のためになることをして、喜ばれて、それが認められてお金をもらえて、そのお金でママと君と一緒にいつまでも幸せに暮らすこと」
これって「ミッション」に近いなと。
じゃあ、僕にとっての「ビジョン」(ピラミッド、将来の夢)って何なんだろう。
もう少し考えを続ける必要がありそうです。
しかし、4歳の娘からされたキラークエスチョンでここまで考えさせられるとは。
それでは、また。
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