カラオケに行くと、いつも熱唱してしまう
幼少の頃から歌が大好きなのと、その好きが高じて小学校時代に合唱部に所属していたこともあって、カラオケに行くとどうしても熱唱し過ぎてしまうクセがあります。
それはもう病的な感じで、マイクを持つと「入って」しまい、歌と一心同体になるがごとく全身全霊で歌いあげてしまうのです。誰と行こうと、どんなシチュエーションだろうと、そういう自分を止めることができません。
そんな僕に対する周囲の反応は様々で、「う・・うまいですね」と褒めてくれながらも僕とのカラオケ関係を静かにフェードアウトしていく人たちがいる一方で、そんな僕を受け入れてくれてむしろ積極的に行ってくれる人もいます。
そんなカラオケライフを30年くらいやってきたわけですが、僕もいい歳だし、なぜそんなに熱唱してしまうのか、この辺で一度、その説明責任を果たすべきなのではないかと思い立ち、今回その理由を書くことにしました。
なぜ熱唱してしまうのか、考えてみた
どんなことにも理由はあるもので、僕がカラオケで熱唱してしまうことにも、大まかにいって3つくらい理由があります。
まずは、歌へのリスペクトの気持ちがそうさせるという理由があります。大好きな歌を自分で選んで歌うのに、適当に歌うわけにはいかないということです。
これは本家のアーティストや作詞・作曲に携わった関係者へのリスペクトはもちろんのこと、歌の神様というか、そういう目に見えない崇高な存在へのリスペクトも含まれます。
逆をいえばそういう気持ちを持てない歌は選曲しない、というのが僕のポリシーでもあります。
次に、カラオケとはアートだから、という理由があります。アートとはソウル(魂)の爆発です。ソウルの爆発は日常の自分から自分も知らない自分になれる「向こう側」に行く行為だと思っています。
そこまでの高みに自分を持っていくためには、熱唱と言う方法を取るしかなくなると考えています。
最後に、単純に全部をさらけ出したいという理由があります。リスペクトだソウルだと言いつつ、結局は”全俺”を吐き出したいという気持ち一番強いかもしれません。
また、全部の恥をさらすことで、自分の正確な現在地を確かめられるという副次的な効果もあります。だからこそ定期的にカラオケ熱唱事件を起こしたくなるのかもしれません。もうここらへんになってくると完全に身勝手な理由ですね。
熱唱せざるを得ない名曲ベスト10
そんな僕が、今までの(黒)歴史の中で、歌い始めると100%の確率で熱唱し過ぎてしまう名曲たちをご紹介します。
10位:「花水木」槇原 敬之
別れ際の最後のデートの歌。熱唱というよりムキになって真剣に歌っちゃう歌です。
9位:「I LOVE YOU」尾崎 豊
説明不要、問答無用の元祖・熱唱系アーティストの代表曲です。尾崎の歌は尾崎が歌ってこそ光ることなんて、百も承知の上でそれでもなお歌いたくなる熱唱ソングです。
8位:「聖なる海とサンシャイン」THE YELLOW MONKEY
失意の果てに海辺で自ら銃の引き金を引く的な物騒な歌詞ですが、それだけに歌いあげたときの陶酔感たるや最高です。
7位:「情熱の薔薇」THE BLUE HEARTS
ベタですが・・。熱唱する以外の歌唱方法が思いつかない曲です。
6位:「涙の影」シャ乱Q
こういうマイナーな曲を熱唱されるのが一番困りますよね。わかってるんですけどやめられない名曲です。
5位:「流星」コブクロ
ドラマ「流れ星」の主題歌。熱唱しながらもコブとクロを歌い分けたくなるテクニカルな熱唱ソングです。
4位:「LOVE」T‐BOLAN
森友のマネをするのが気持ちいい熱唱ソング。サビで急に盛り上がる感じがいいですね。
3位:「しるし」Mr.Children
「ダーリンダーーーーリーーーーン」のサビが印象的な熱唱系ラブソング。語りかけている相手が恋人なのか、奥さん(旦那さん)なのか、子どもなのか。いかようにも読み取れる歌詞のおかげで、いろいろな気持ちで熱唱できる名曲です。
2位:「奏(かなで)」スキマスイッチ
いわゆる「大好きな人と駅でお別れする系ラブソング」の名曲。この系統は槇原敬之が得意とする領域で、代表的なものに「ANSWER」「EACH OTHER」「LOVE LETTER」があり、どれも名曲中の名曲ではありますが、こと熱唱ソングという観点からはこの「奏」に軍配が上がります。
1位:「Love is …」河村 隆一
独特の絡みつくようなボーカルで歌い上げるキング・オブ・熱唱ソング。もし「全日本 河村隆一を気持ち悪く歌い上げる選手権」があれば、かなり上位に食い込めるのではないかというくらい熱唱しつくす自信があります。つまり、カラオケではその場にいる人にかなり迷惑をかけている自信があります。
いかがでしょうか。僕の説明責任は果たすことができたでしょうか。そうですかそうですか。それはよかったです。(身勝手)
それでは、また。
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