チームの合意形成がうまくいかないことがよくある。
ある課題に対しての解決方法や解決する順番、人的なリソース配分やその優先順位など、日々さまざまな判断が行われるが、サクッと決まることはほぼない。議論に議論を重ね、一部無用とも思えるコンフリクトも起こしながら、なんとか1つ1つに答えを出している。
こういうことが続くと、思い出すのがDeNA南場智子さんの「コトに向かう力」の話だ。
DeNA南場さんの講演「ことに向かう力」がいい話だったので全文読め
話の要点をまとめるとこうだ。
- チームの底力は多様性があればあるほど強い
- でも多様性が増えるごとに1人1人の「モチベーションの源泉」も違ってくる
- チームが機能するためには「純粋な高揚感」が大事だが維持が大変になってくる
- そこで「人や自分に向かわずに、コトに向かう」ことが必要になる
- 全員がオーナーとして純粋にチームの目標に向かって集中している状態を作ることが必要になる
現場のコンフリクトも、判断の迷いも、すべてはここが足りていなくて起こってるんじゃないかなという気がする。
「コト」はつまり目標やゴールであり、そこにいたる戦略や戦術である。そこが合意形成できていれば、細かい合意形成は驚くほど早くなるはずだし、必要のないコンフリクトも最小限にとどめることができるはずだ。
南場さんの講演内容は、以前読んだときはただの良い話だったけれど、今は実際に僕が取り組むべき仕事となって目の前にあると言える。
周囲の人の目線を「コト」に向けるために、まずは誰よりも自分自身が「コト」に向かう人間でなければならない。がんばろう。
それでは、また。
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