ジョージ・クルーニーの「ネスプレッソ」CMの意味とプロモーションのコツ

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ジョージ・クルーニーさんのネスプレッソのCM、いいですね。初めて観ました。

Nouvelle pub Nespresso "In the Name of the Pleasure"

「ネスプレッソを飲む時間は誰にも邪魔されたくない」というナレーションでスタート。

エスプレッソマシンで自分の分をいれ、カフェのテラス席に一人座る美女の横に失礼するジョージ。女性のカップのエスプレッソが残り少ないことに気づいた彼は「僕がもう一杯いれてきましょうか」と提案する。「あら、ありがとう。お名前は?」と聞く女性に、「ジョージ」とにこやかに答え席を立ち、エスプレッソマシンに向かう。

すると、女性は何を思ったか、彼が自分の分として持ってきたエスプレッソを手中におさめながら、すでに席から遠く離れたジョージを指差し「見て!ジョージ・クルーニーよ!」と大声を上げる。店内の他の女性客が色めき立つ。ジョージのアップに、女性客が駆け寄っていく歓声が重なる。ラストは静かにエスプレッソを楽しむ時間を取り戻した女性を映し出して終了。

エスプレッソを飲む時間は、たとえ相手がジョージ・クルーニーでも邪魔されたくない、という意味でしょうが、面白いプロモーションだなーやるな、と思いました。ジョージ・クルーニーはいつもながら十分すぎるほどスタイリッシュでカッコいいし、女性へのアプローチの仕方も自然で気が利いた魅力的なものです。それだけにそこから一転、相手の女性から邪魔者扱いされるという展開が意外で、視聴者に驚きを与えつつ、しっかりと一番伝えたいことを伝えきることに成功しています。制作者側の構成センスの良さを感じました。

素晴らしいのは、内容だけでなくその奥に秘められた戦略性の高さ。視聴者の気持ちは「うん?どういう意味だ?」から始まり、「ああ、そういうことか」という気づきになり、「へー面白い」「今のCMもう一回観たいな」「きっと他の人もそう思うだろうな」という流れで、自然と何のCMだったかを再度想起しつつ、拡散したくなる。

実際、もう一度観ようとYouTubeで検索すると、再視聴できるだけでなく、過去にやった同シリーズの他のCMも観られたりして、さらに「ネスプレッソ」というブランドを確認することになります。こうしたウィットに富んだプロモーションをやっている、センスのいい会社のセンスのいい商品なんだな、というブランディングが自然に醸成されていくわけです。

ブログを含めたウェブプロモーションも同じで、1つのコンテンツを見てもらって、興味を持ってもらったら、そのサービスなりメディナなりについて、しばらく調べてもらうといったアクションに繋がるようなことをしていかなければいけないんだろうなぁなんてあらためて思いました。

そんな面白さと戦略性を兼ね備えたCMに、ひとしきり感心するとともにうっかり記事まで書いちゃいました。

それでは、また。

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