「気にしても仕方がないこと」を気にする人たち
そんなこと気にしても仕方ないのにな~と思うことを気にする人たちっていますよね。
「今日は天気が悪いから、なんだか気分が乗らないな」とか、
「相手の機嫌が悪いから、こっちまで嫌な気持ちになっちゃったな」とか、
「今日はなんだかいろいろなことが上手くいかなかったな」とか。
僕はこんなセリフを耳にする度に「7つの習慣」を読めばいいのに、と思います。
そんでもって「影響の輪」と「関心の輪」について知ればいいのに、とも思います。
「影響の輪」「関心の輪」とは
「影響の輪」「関心の輪」とは自己啓発書のベストセラー「7つの習慣」に出てくる考え方のフレームワークで、冒頭の画像のように大小2つの円で表現されます。
外側の輪を「関心の輪(Circle of Concern)」といい、「自分が関心をもつ(気になってしまう)対象の範囲」を表します。
内側の輪を「影響の輪(Circle of Influence)」といい、自分が関心をもつ対象のうち、「自分が影響を及ぼせる(直接コントロールできる)対象の範囲」を表します。
冒頭にあげた「天気」「他の人の機嫌」「過去の失敗」はすべて「関心の輪(気になるけどコントロールできないこと)」に入ります。
実際そうですよね。天気そのものも、他の人の気持ちも、過去に起こったことも、僕らにはどうにもできません。
では、「影響の輪(自分がコントロールできること)」には何が入るでしょう。
そうです。「自分の気持ち」「自分の考え」「自分の行動」などになります。全部自分から主体的に取り組めることです。
もう少し付け加えるなら、自分を変えることで変えられる「これから起こること」「未来」も含まれるかも知れませんね。
「自分が認識できる事象のすべて」はこの2つの輪のどこかに入ることになります。逆に言えば、自分に認識できないことは「関心の輪」のさらに外側に存在することになります。
(自分で例を上げようと思いましたが、僕には認識できないことになるので、難しいですねw 僕には思いつくことができないけれど、これを読んだ人には思いつける何かなんでしょうね。)
「影響の輪」に集中すれば人生が自分のものになる
「他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる。」
という言葉があります。カナダの精神科医、エリック・バーン氏の名言です。
「影響の輪」「関心の輪」が最終的に言いたいこともこの言葉に集約されていると思います。
「他人の言動」や「過去の出来事」は「関心の輪」そのものです。
それらはすべて、気にはなるけれどどうにもならないこと。だから気にしても仕方がない。
「自分の言動」や「未来に起こりうること」は「影響の輪」の中にあります。
すべて、自分が直接・間接的に働きかけられるものです。だからここに集中すべきだというわけです。
コントロールできないことは気にしない。
コントロールできることに集中する。
いわば、天気を気にするのではなく、「自分の天気を持つ」というスタンスです。
たったそれだけのことで、考える習慣(思考)が変わってきます。
そして、思考が変わると何が起こるか。マザーテレサはこんなことを言っています。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。-マザー・テレサ
思考が変われば、最終的には運命が変わるということです。
「影響の輪」に集中することで自分の人生は初めて本当の意味で自分のものになる。僕はそんな風に思っています。
それでは、また。
完訳 7つの習慣 人格主義の回復
(スティーブン・R・コヴィー)
まんがでわかる 7つの習慣
(フランクリン・コヴィー・ジャパン)
コメント
[…] 【7つの習慣】「影響の輪」「関心の輪」とは(Circle of Influence,Circle of Concern) […]