日本代表W杯敗退を報じる各紙の見出しが酷いと話題に
日本、グループリーグ敗退しましたね。残念でした。
そのことを報じるスポーツ各紙の叩き方がひどいと話題になっていますね。
日本代表W杯敗退を報じる今朝のスポーツ各紙の見出しが酷いと話題に…個人的にはサンスポが一番クソ
こちらのツイートが火付け役みたいです。
今日のスポーツ各紙。一面でこれでもか!とサッカー日本代表を猛烈にバッシングしている…!! pic.twitter.com/nXA0qWqwIX
— 片岡K (@kataoka_k) 2014, 6月 25
なるほど。たしかにW杯前の応援ムードから一転、手のひらを返したかのような報道には少し驚いてしまいます。
コメント欄も同情する声が大半ですね。
- 口だけとか遠吠えとか書いてるマスゴミの方がよっぽど口だけだし、遠吠えしか出来ないけどな。本田は戦ってた。
- 朝からムカつく! 「お前がやってみいっ」と思うわ!
- これはひどすぎやろ(´Д`)
自分もこの書きっぷりはないよな、と思います。でもその一方で、「ありがとう、ザックジャパン!」みたいな綺麗ごと100%の姿勢もどうかと思う気持ちがあります。
日本サッカーは「雌伏の時」を噛みしめるべきなのかも
いいときもあれば悪いときもある。人生とはそういうものだと思います。日本サッカーにとってもそれは同じこと。いまはただ悪いときだということです。
「雌伏の時」という言葉があります。辞書を調べると「辛抱のとき」「我慢のとき」などと説明されていますが、「将来の飛躍のために地道に力をためる時」という説明が一番いいかもしれません。
こちらのブログに詳しく書いてあります。
大切なのは「今がそういう良くない時期だ」という認識を関係者一同、骨の髄まで感じることだと思います。勝利の美酒が戦いに勝ったときしか味わえないのと同じように、こうした「雌伏の時」も負けたときにしか味わえないからです。
そうして負けを味わいつくした後にしか、本当の勝ちは訪れないのではないかと思います。個人的な仕事の話についてですが、同じテーマで僕も記事も書きました。
未来の正しい勝ちのために、いまちゃんと負けておく。そのためには、ある意味で各紙のバッシングも必要悪なのかもしれません。
負けているときほど、真の姿が表れる(敗退後インタビューより)
「雌伏の時」こそその人の真の姿が試される。コロンビア戦後のインタビューにも各選手の特徴が表れました。
本田圭介選手
「そうですね…。無念の一言です。それを招いたのは自分自身なので、全てを受け入れるしかないと思います」
「非常に悔しいですけど、これが現実ですし『(目標は)優勝』とまで言って、この散々な結果ですから、自分たちが未熟すぎた結果なわけですから。全てを受け入れて、今後どうしていくか、少し時間を空けたいと思います」
「敗者なので何を言っても意味がない、受け入れるしかない」と、話したうえで、「希望を最後まで見せたかった、口だけで終わってしまって残念で、本当に申し訳ない」
こんなに真摯に反省する本田選手を見たことはありません。自らのキャラクターを否定するレベルまでの猛省。とても素晴らしい姿勢だと思いました。
内田篤人選手
「自分たちが努力してきた部分が報われないというのは、本当に残念ですけど、勝負の世界はタラればもないですし、勝ち負けが出るスポーツなので、しょうがないかなと思います」
「難しいゲームにしてしまったのは自分たちですから、まだまだ未熟ですし、世界が近づいてきてはいるんですけど、まだまだ広いというのを、この大会を通じて思ったわけではないですけど、前から思っていたことなので、それが結果として現れただけかなと思います」
非常にクールな意見でこのインタビューも素晴らしいと思いました。力を出し切った上でその力の差で負けたことを素直に認める発言に、心からおつかれさまですと言いたいです。
大久保嘉人選手
「最初の2試合に比べてチームとして前から行く気持ちは出せた。最初からこれをやっていれば…。それしかない。点を取りたかった。悔しい外し方をした」
「このチームに入ってから選手の距離感が遠いとずっと感じていた。試合でも紅白戦でもみんなスッキリしていない感じ。このチームのスタイルが何なのか最後まで分からなかった」
一方で、大久保選手のこの発言からは自らへの反省というよりも、チームへの批判とも取れる印象を受けました。事実なのかもしれませんが、個人的には本田選手、内田選手のような自分自身に向かっていくコメントの方がこの場面は適切だったのではないかと思います。
もう一度強いサムライジャパンを見せてほしい
かつて「もしかしたら優勝も夢じゃないのかも?」そう思わせてくれた日本のサッカーをもう一度観たいです。
僕はサッカーを普段見ないですが、普段見ない分、4年に1回のこの大きな祭りを楽しみにしているファンの一人として、本気でそう思います。
そのためにもこの苦しいときを、しっかりと味わい尽くして、次に繋げてほしいと思います。いろいろ偉そうなことを書いてしまいましたが、とにかく奮闘おつかれさまでした。ゆっくり休んでください。
それでは、また。
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