X JAPANに「好き」を表明する大切さを教えられた

今さらながら名曲
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X JAPAN(以下、X)の代表曲「紅」を熱唱する高畑充希のCMが話題になりました。

「紅の空に」篇

「上手すぎる!」と話題になる一方で、露出量が多すぎて「さすがにうるさいから、流れるとチャンネル替える」と批判も上がったとか。(人間って勝手ですね)

このCMがきっかけでXの「紅」って名曲だな、あらためて他の曲を聴いてみようかな、と思った人も多いのではないでしょうか。僕はまさにそうでした。

CMを観て以降、通勤中にiPhoneで聴きまくったり、家や車でXの曲を流すことが増えたり、果ては子ども(7歳と3歳)にも聴かせて、一緒に歌うところまでになってしまいました。

「紅」に始まって、初期の「ENDLESS RAIN」「WEEK END」「BLUE BLOOD」や、絶頂期の「Silent Jealousy」「Say Anything」「Tears」「Rusty Nail」など、本当に名曲揃いです。

中高生の時代に聴きまくっていたときの思いでも相まって、聴けば聴くほどハマっていきました。

「Xのこと、ここまで好きだったんだ」

曲を聴きながらあらためてそう思いました。

と同時に、1つの事実に気が付きました。今まで人に「Xが好きだ」と公言したことがなかったことに。当然、このブログのプロフィールページの「好きな音楽」にも書いていないことに。

なんでだろう、と考えました。おそらく理由は3つでした。

1つは「あえて公言するほど好きではない」という思いがあったのは事実です。他にも好きなミュージシャンはいっぱいいるし、きちんと比較したことがあったわけではないからです。

2つ目の理由としては「もっと好きな人がいるのに、これくらいの好きレベルで公言するのは恥ずかしい」というものでした。実際、僕よりも年下にもXファンというのは続々生まれていて、ライブがあるたびに駆けつけている人も多く、そういう人たちに「僕も好き」と言うのは、なんとなくはばかられたのです。

そして3つ目の理由は「Xが好き」と言うことで「そういうカテゴリの人と思わるのが嫌だった」いうのがあります。同時にスピッツも好きだし、さだまさしも好きな人間としては「ロック好き」「バンド好き」と分類されたくなかったわけです。

このX JAPANの件で棚卸しできたのは、僕は「自分の好きなこと」を表明するときに、「本当に好きな気持ち」からではなく、「人からどう見えるか」といった世間体で考えてしまう習性があるということです。

好きな音楽、好きな人、好きな本、好きな映画、好きな絵、好きな服、好きな時間の使い方、好きな言葉、好きな場所……。

これを可視化するツールに「偏愛マップ」というものがあります。自分の好きなものをとにかく紙に書き出して人に見せるというもので、自己紹介やセミナーのアイスブレイクに使われるフレームワークです。

 

「偏愛マップ」は人間関係を「瞬間接着」するツール
僕はIT企業で人材開発組織開発をしている関係で、社内の合宿サポートをしたりしますが、そのときに時折使うフレームワークに「偏愛マップ」というものがあります。「偏愛マップ」とは、紙(A4コピー用紙など)と筆記用具(ボールペンなど)があれば、い

僕自身も何度も作ってみたことがありますが、そこに書き出した「好き」はどれほど「本当の気持ち」から選んできた「好き」なのだろうか。多くは「人から見て『いいね』と言われるから」という視点で選んだものではないだろうか。

このことに気づいたときに心から「ギクリ」としました。自問自答の中で「ギクリ」としたときは、100%に近い確率でそれが真実ということです。

「X」には「未知の」という意味があります。まだ詳細が判明していない対象に対してとりあえず付けられる記号ということです。X線、惑星X、「容疑者Xの献身」のXは、この「未知の」という意味で使われています。

「人からどう見えるか」で選んだ人生を生きている僕自身もまた、「X=まだなにものでもない」存在なのだろうか。そんな思いすら浮かびました。

でも、いや待てよ。とも思いました。僕だって、ちゃんと自分の気持ちや意志で選んだこともあるな、と。

まずは家族。この人と結婚しようと思った人と選んで結婚し、今の家庭があります。そして、仕事だって紆余曲折を経ながら、徐々に自分の気持ちや意志をもって選んできた結果が、今の仕事になっています。このブログも自分の意志100%で始めて、今日まで続いています。

家庭や仕事といった大きなものでは、きちんと自分の意志を表明し、選べている。同じことを、好きな音楽や好きな絵といった、もう少し細かいことでもちゃんと表明し、選んでいくべきなのかもしれない。そんな風に思いました。

X JAPANの「X」という曲があります。バンド名を冠したインディーズ時代からの代表曲です。

激しいギターとベースとドラム。攻撃的なボーカルの向こう側に見え隠れする、聴き手を叱咤激励する愛情を感じます。自分の感情をきちんと表明しろ、と僕に言っているような気がしました。

「X」には「未知の」という以外にも、「未知数の」「無限大の」という意味があります。YOSHIKIがバンド名にしようと決めた理由がこちらの意味だそうです。

僕自身も「なにものでもないX」から「未知数で無限大に可能性が広がるX」へと変わっていきたいし、そのために「自分の好き」をきちんと表明して選択していきたいと思いました。

そう、まずはプロフィールページの好きな音楽に「X JAPAN」を書き加えることから。

 

それでは、また。

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