最近よく聞く「メタ認知」という言葉。どんな意味かご存知でしょうか。
「メタ認知」とは何か
「メタ認知」。
まだメジャーな言葉ではないかも知れませんが、僕は組織開発の仕事にするようになってからよく耳にするようになりました。
辞書で調べると「認知の認知」なんて説明されていますが・・ちょっと分かりづらいですよね。
「メタ認知」は、平たくいえば「自分自身の考えや行動を俯瞰し、客観視すること」です。
誰でも「ふと自分の発言や行動を客観視する場面」ってありますよね。
人から何か指摘されたり、「人のふり見て我がふり直せ」ではないですが、誰かの様子を見て「自分は大丈夫かな、できているかな」と思ったり。
この「自分自身を客観視すること」を「メタ認知」といいます。
「メタ認知」とは自分を客観視すること
自分自身の発言や行動を、もう一人の自分が見ているような状態ですね。
また、これを意識的に行うことができる能力のことを「メタ認知能力」といったりもします。
「メタ認知」を意識的にできるようになると、自らを客観視することで、自分勝手ではないフェアな判断ができるようになったり、間違った判断をしてしまった場合にも素早いふりかえりと修正が可能になります。
また、状況を俯瞰してとらえることで、どんな場面でも落ち着いて対応できるようになったり、先を見通した行動が取れるようになったりもします。
経験学習における「内省」や、組織開発において「自分自身をシステムに含めながら俯瞰する」場合などに必要になる能力です。
この能力は日々の内省や、システム思考的な整理を繰り返すことで、ある程度訓練することができます。
「メタ認知能力」のメリット
僕自身もこの「メタ認知」に意識的に取り組むようになってから、いろいろな効果を実感しています。
常に状況を俯瞰して、自分自身も景色の一部にしながら、適切な対応が取れるようになって来たように思えます。
人間は弱いので気付かないうちに自分だけの色眼鏡(パラダイム、メンタルモデル)に囚われてしまうことがありますが、「メタ認知」はかけてしまった色眼鏡を素早く外すのにも有効です。
仕事、恋愛、家庭生活・・どんな場面でも活かせる「メタ認知能力」は、21世紀を生き抜くための必須スキルと言ってもいいかも知れません。
とっつきにくい名前からイメージされるほど特殊な能力ではないので、皆さんも取り組んでみてはいかがでしょうか。
それでは、また。
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