本書の概要
- 「人を助けるとはどういうことか -本当の協力関係をつくる7つの法則-」を読んだ
- MIT名誉教授、組織心理学の創始者、エドガー・H・シャイン教授の著書
- 組織において「支援行為(相手の役に立つ行動)」はどう行われるべきかが書かれた本
支援と支援関係について
- 組織は一人でできない仕事をするために作られるため、お互いの支え合い(支援)が前提となる
- 支援には求められて行うものと、求められなくても自発的に気づいて行うものがある
- 「社会経済」において、支援そのものが重要な「社会的通貨」となり、適切に対応されなければ不均衡が生じる
- 人が役割を演じ合う「社会劇場」を意識することで、どんな場面でどんな支援が行われるべきかを考えるヒントになる
- 支援を求める立場(クライアント)は一段低い位置(ワンダウン)に置かれ、支援者は一段高い位置(ワンアップ)に置かれる
支援者の3つの役割
- 「専門家」・・・知識・サービスを提供する
- 「医師」・・・診断して、処方箋を出す
- 「プロセス・コンサルタント」・・・公平な関係を築き、どんな支援が必要か明らかにする(無知の領域をなくすまで寄り添う)
「控えめな問いかけ」をする
- クライアントに主導権を握らせ続ける
- ある程度まで自力で解決できるという自信を与え続ける
- 協力関係に向けて、なるべく多くのデータを明らかにする
支援関係における7つの原則とコツ
- 与える側・受け入れる側の用意ができると効果的な支援ができる
- 支援関係が公平なときに効果的な支援が生まれる
- 支援者が適切な役割を果たしている時に支援は効果的に行われる
- 言動のすべてが「介入」になる
- 効果的な支援は「純粋な問いかけ」から始まる
- 問題の当事者はクライアントである
- すべての答えを得ることはできない
読んだ感想
- 支援という行為が「相手のプロセスに寄り添うこと」だということが理解できた
- また、支援は失敗することが多いことも理解できた
- 重要なのは必要な情報を協力して解き明かして、その解決も共に行っていくことだと思った
それでは、また。
コメント