「記憶力」と「再現力」がプロフェッショナルな仕事を実現する

仕事のヒント
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美味しい料理を作るために必要なスキルとは

会社の上司に聞いたイイ話。

知人に料理人の方がいて、「美味しい料理を作るために必要なたった1つのスキルってなんだと思う?」と訊かれたとのこと。その時の上司も、この話を聞いていたときの僕も思いついたことは同じで、一言でいえば「センス」という答えでした。火加減、塩加減みたいな料理の基本的なところってレシピに表現できない部分があって、言葉で表すとしたらそれしかないのかなと。

でも料理人の方の答えは違っていて、「記憶」こそ美味しい料理を作るための必須要件とのことでした。上司の言葉を借りれば「クソうめぇ料理」を食べた後に、その味にいかに感動し、そして、いかに舌や体で憶えていられるか。その「記憶力」こそが美味しい料理を作るために一番大事なスキルということでした。

「だから」と上司は続けます。「俺らもいいウェブサービスにどんどん触れて、すごい便利な機能とか、オシャレなデザインとかを『記憶』して、それを仕事に活かさないとダメなんだよね」

なるほど、たしかにその通りだなあと思いました。その場合「記憶」だけでなく、それを「再現」する力も必要になりますが、素材や設備はあとでいくらでも追加できますが、「記憶」だけは体感した時にいかに吸収するかにかかっています。

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一流の人は皆「記憶」し、「再現」して結果を出している

考えてみれば、料理以外でもそうかもしれないなと思いました。

ビジネスマンであれば、「営業」「企画」「管理部門」「経営」「人材開発」・・・どんな分野であっても、一流と呼べる仕事をしている人たちは皆、そもそもその分野に人並み外れた興味関心をもって、その分野で「一番すごいもの」を見て、記憶して、真似るところから始めている人が多いように思います。

その意味でいけば「そもそも何を記憶したくタイプの人か?」が、その人自身のプロフェッショナルを方向づけるとも言えると思います。記憶したくならなければ、決して一流の人にはなれないからです。

ビジネスマンであれば、「営業スキル」を記憶したくなるタイプの人、「企画スキル」を記憶したくなるタイプの人、「管理部門の専門スキル」「マネジメントスキル」「人材開発スキル」・・・そのどの領域について記憶したくなるか。それこそが自分がプロフェッショナルになれる仕事を探すときのヒントになるのかもしれません。

簡単にいえば「好きこそものの上手なれ」ということでしょうか。

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「記憶」と「再現」、その先にあるもの

「記憶」し「再現」することから、プロフェッショナルな仕事が出発することはわかりました。でも、それで終わりではなさそうです。

「守破離」という言葉があります。武術、芸術などを体得するときの正しい道のりを表した言葉で、まず師匠から教わった型を「守」り、やがてよりよい形に発展させてその型を「破」り、最後はその型そのものから「離」れて、真に自分の技になる、という意味です。

「記憶」「再現」はいわばまだ「守」の領域。その後「破」「離」と進んでいくためには、繰り返しの鍛錬とたゆまぬ創意工夫によるチューニングが必要になります。それは料理人であっても、スポーツ選手であっても、ビジネスマンであっても同じです。

その出発点として、良いものにとにかく触れ続けることによってよりよい「記憶」を増やしていくことの重要性。そしてそれを実際に自分でやってみる「再現」の重要性。

自分もウェブサービスを企画・運営するものとして、よりよいサービスに触れるだけでなく、よりよい企画、組織運営、コミュニケーションのあり方なんかを体感できる機会を率先して作っていき、それを「記憶」「再現」していきたいと思います。

そんな気づきのある話でした。

 

それでは、また。

 

 

 

 

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