【臆病(おく-びょう)】とは
[名・形動]ちょっとしたことにも怖がったりしりごみしたりすること。また、そのような人や、そのさま。(「大辞泉」より)
僕の人生は臆病さでずいぶん損をしてきたような気がします。でも、ここ最近は臆病さを乗り越えることができるようになってきました。いままでの損をここから取り返していきたいです。今日はそんなテーマで。
臆病さという病は深刻だ
漢字からしてまさに「病」なんですね、臆病さは。臆病さが深刻な理由は大きく3つです。
1.正念場ほど表れる
臆病さは生活のあらゆる場面で表れますが、特に頑張らなきゃいけない局面で邪魔をしてくることが多いです。苦手な人とのやりとり、難しい仕事やプレッシャーがかかったプレゼン、デート中のジェットコースター、新しいチャレンジだったり、過去にも失敗してきたこと・・・ここぞ正念場というときほど現れます。
2.自覚していても治せない
自分の臆病さを自覚している場合に「よーし、怖がったり尻ごみしたりしないぞ」と意気込むことはありますが、実際に上手くいくことは稀です。それは臆病が表面に現れた「現象」であって、解決すべき大元の原因はもっと心の奥深くにある何かであることが多いからだと考えます。
3.臆病は残酷性の母である
・・とは、フランスの哲学者モンテーニュが「随想録」で書いた言葉。弱い犬ほどよく吠える、窮鼠猫をかむという言葉もあります。臆病さは短気、イライラ、怒り、など別の感情を誘発し、時に非常に攻撃的な形を取って現れます。この場合、怒っている本人もそれが臆病さから来ていることに気付いていない場合も多いです。
臆病さとはかくもやっかいな病気。・・ということで、これをハックします。
臆病さをハックする
ではどうしたら臆病さをハックできるのか。次の3ステップでそれ可能です。
- 怖れ、不安の詳細を全部書き出します。
- コントロールできることと、できないことに仕分けます。
- コントロールできることに集中します。
実際にやってみましょう。
1.怖れていることを書き出す
「この後は〇〇さんと打合せ/正直苦手なんだよな、あの人/だって毎回僕のアイデアに何かしらイチャモンをつけてくるし/もしかして本当は僕のこと好きなんじゃないかってくらいだもんな/この前だって話も途中なのにいろいろかぶせて来たし/打合せまであと10分か・・・」
みたいな感じです。考えたことをそのまんま書き出す感じですね。
2.コントロールできる・できないで仕分ける
コントロールできないこと
→他の人の言動、過去に起こったこと
コントロールできること
→自分の言動、未来に起こること
今回の件だけでなく、たいていのことはこの分類になるはずです。
3.コントロールできることに集中する
自分の考えを変えて、未来を変える
→あの人はでもこんな良いところもあるし、きっといつかすごい仲良くなるかも知れないしな!(10年後くらい!)
自分の行動を変えて、未来を変える
→今日は何を言われてもにこやかでいよう、にこやかさだけでは勝ちを収めよう!
いかがでしたでしょうか。こうやって具体的なアクションに落とすことができれば「臆病さ」という漠然とした課題が可視化されて、可能な限り対処可能になることがわかると思います。
※ちなみに自分で気付けない臆病さも 同じ方法でハック可能です。
「あ~あ渋滞か/さっきは割り込まれたしな、ちきしょう」(書き出す)
「あれ、でもなんで悔しいの/割り込まれるのは止めようないから、自分の考えの方を整理してみよう」(仕分ける)
「別にたいして損してないじゃん/あ、そうか自分が馬鹿にされたんじゃないかって不安に思ってるんだな/それって怒りじゃなくて臆病じゃん/よし、悔しいから今からもっと割り込ませてあげちゃおう」(コントロールできることに集中)
騙されたと思って試しにやってみてください。
今日のじぶんハック
- 臆病さは深刻な病
- でもハックできるから大丈夫
- ハックは「書き出す/仕分ける/コントロールできることに集中」の3ステップ
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