「人の気持ちがわかる人」になるには(People person)

人間関係のヒント
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最近、もっと人の気持ちにならないといけないな、とよく思います。

大人の男として、また仕事がら人や組織に寄り添う必要がある人間として、まだまだ人の気持ちになりきれていないことが多いなと日々反省しています。

「もっと人の気持ちになろう」
「やっぱりわかってないな」
「今日こそもっと人の気持ちになろう」
「まだまだ足りないな」

・・と繰り返し、「うーむ、出口が見えない」とアンタンたる気持ちになり始めたときに、とても良い記事に出会いました。

初めはタイトルを見て「どういう意味だ?」とケゲンに思ったんですよね。

自分の気持ちなんて知っとるわい!

むしろいつも自分のことを考えすぎて人のことを考えられていないのが悩みなんじゃないか!なんて思っちゃったんですよ。初めはね。

読んでみると、この点についてはこんな風に説明されていました。

心のカラクリとしては
自分の気持ちがわかればわかるほど、他人の気持ちもわかるのです。
自分で感じたことのある気持ちは、他人の中にも感じとることができるのです。
「あー、アレだ」
「あの感じは、コレだ」
「そうそう!」ってわかるんですよね。

逆に言えば、
自分の中で感じたことのないものは、
他人の中にあっても、感じることはできません。

自分の心がわかった分だけ
他人の心がわかる。
そういうものです。

これを読んでハッとしました。

自分は本当に自分の「気持ち」にきちんと向き合ってきたのかなと。いつも向き合ってきたのは自分の「考え」の方だけじゃないのかなと。

いつも自分に向き合うときには、なるべくロジカルに、そして自己啓発的なアプローチで整理するようにしてきました。

「悩んでもしょうがないから考えろ」
「どんな問題も、最後は自分次第だ」

といった感じでです。

それ自体は間違いじゃないと思いますし、むしろ成長しながら生きていくためには必要な姿勢だと思っていますが、それが結果的に、自分の中のいろいろな「気持ち」「素直な思い」にフタをしてしまってきたんじゃないのかなと思ったわけです。

自分はもともと感情の種類は少なくない人間だと思います。

「嬉しい」「楽しい」「大好き」「悔しい」「恥ずかしい」「情けない」「苦しい」「怖い」「緊張しちゃう」「不安になっちゃう」「ドキドキしちゃう」「ワクワクしちゃう」「感動しちゃう」・・・

毎日、毎時間、毎分、ありとあらゆる感情が踊り狂っている状態です。

もちろんそのまま全部出しまくっていたら仕事も生活も成り立たないので、大人の対応として平常心のフィルターみたいなものをかぶせるわけですが、同時にその感情そのものが「なかったこと」のように扱ってきてしまったことが問題なのかもしれません。

これからは自分の「考え」だけでなく、こうした「気持ち」の方にもきちんと向き合ってあげたいと思います。

そして1つ1つのその時その時の「感情」「気持ち」「気分」をきちんと自分の中にラインナップとして増やしていって、それをヒントに他の人の様子を眺めてみようと思います。

そうすることで他の人の「感情」「気持ち」「気分」が今よりもわかる人になれるような気がしますし、自分がその人に寄り添ってあげられること、支援できることも増えていくのではないかと思いました。

自分の感情に振り回させてはいけない。でも無かったことにしてしまってもいけない。きちんと向かい合い、大切に保管しておく。そして人の気持ちを推し測るヒントにする。

ここに挑戦してみたいと思います。

それでは、また。

 

※英語で「人の気持ちがわかる人」という表現はいくつかありましたが、タイトルにした「People person」という英訳が一番シンプルでいいなと思い、採用しました。

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