仕事柄、「企画とは何か」「企画職とは何か」を日々問われています。会社からも問われているし、自らも日々問うています。いったい何だろう、と。
もともとは企画=アイデア、企画職=アイデアマンみたいな安易なイメージがありました。実際に企画職になる前のことです。なので、企画とは誰も思いつかないユニークなアイデアを目指すべきだし、企画職とはそうしたすごいアイデアを生み出すべく、創造性をひたすら磨いてそこで勝負していく仕事だと。
でもいざ企画、企画職というものに日々向き合う毎日の中で自問自答や人との対話を通して、今日現在たどり着いた答えは「つなぐ仕事」というキーワードです。
企画とは「つなぐ仕事」。
企画職とは2つ以上のものを「つないで」価値を生む仕事をする人。
もうそれこそ、ありとあらゆるものをつなぐ。
- 「プロダクト」と「マーケット」をつなぐ ※マーケティング、プロデュース
- 「人」と「人」をつなぐ ※プロジェクトマネジメント
- 「考え」と「考え」をつなぐ ※ミーティング、ブレインストーミング、ファシリテーション
- 「部門」と「部門」をつなぐ ※社内連携
- 「他社」と「自社」をつなぐ ※アライアンス
- 「戦略」と「現場の事情」をつなぐ ※ディレクション
- 「頭の中」と「承認相手」をつなぐ ※ドキュメント化とプレゼンテーション
もっとかっこいいことを書いてしまうと、
- 「過去」と「今」をつなぐ ※反省から学んだ戦略立案
- 「今」と「未来」をつなぐ ※実現性の高いプランニング
といったことも仕事の領域になると思います。
また、「アイデアとはすでに存在する2つの価値の組み合わせである」という言葉があります。ということは、
- 「既存の価値」と「既存の価値」をつなぐ ※新しいアイデア
ということになり、アイデアも「つなぐ」仕事の一部であることになるのかもなんて思ったりします。
ではそんな企画、企画職というものを成立させるために必要になる資質とはどんなものかも考えてみました。
「不可能はないと信じる心」
- あきらめたら企画はそこで終わります。
- 想像できることは必ず実現できます。
- できない理由を考える暇があったら、できる可能性を考え続ける心が必要です。
「どんなものからもヒントを得ようとする姿勢」
- 「つなぐ」ための材料は多ければ多いほど新しい価値の可能性が広がります。
- 材料は前述のとおり、人だったり、考えだったり、ものだったり、いろいろです。
- 受信力を高めてあらゆるものからヒントを得ましょう。
「必要に応じて自分をいくらでも変えられる意志」
- インプット(人の考えや触れた情報)受ける影響が大きいほどアウトプットの質が引き上がります。
- 相手に応じて伝え方を変えることができれば、共有・発想・提案のレベルが上がります。
- いつでもゼロベースに戻って企画の根幹を問い直せる思考法で本質を見失わずにすみます。
明日はまた違うことを言っているかもしれません。それくらい「企画とは」「企画職とは」という問いは答えが難しいテーマだと思います。そんな「企画」「企画職」が僕は大好きです。
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