自分のステップで踊る -銀座四丁目のスピードスケッチ-

自分のステップで踊る -銀座四丁目のスピードスケッチ-

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好きな季節になってきたことも手伝って、ここんところ非常に気分がいいです。転職→異動騒ぎも落ち着いて、なんだかとっても自分な感じです。

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「踊るんだよ」羊男は言った。
「それもとびっきり上手く踊るんだ。みんなが感心するくらいに。
踊るんだよ。音楽の続く限り」

村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」より

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土曜日。

スピードスケッチをするために、銀座に出かけました。道行く人を30秒間くらいで可能な限りスケッチするというちょっとした遊びです。

他人様を勝手にスケッチするというやや失礼な行為なので、場所はいくつかの条件が揃わないと出来ません。

①通行人の絶対数が多いこと(描いている自分が目立たない)
②その人たちが適度に入れ替わること(常に新しい対象が狙える)
③自分が座れる場所があること(疲れないで長時間描ける)

大阪では梅田の阪急百貨店と東通商店街の間の大きな横断歩道があって、その真ん中の中州のようになっている場所でときどきやっていました。

四国では残念ながらそれだけの大人数が一気に眺められる場所が少なかったので、ほとんどやらずじまい。

東京ではどこがいいかなと思っていて、今回最初に目を付けたのが銀座四丁目の交差点にある喫茶店。コーヒーを飲みながら、オシャレな人たちをモデルにでき、さらに大きな交差点のため、定期的に視界にいる人全員が総入れ替えされるという理想的なロケーションです。

なんでもそうですが、始める瞬間が一番難しいです。隣の席の人が見たらおかしな奴だなと思われないかなとか、描いているのバレたら怖いお兄さんとかに怒られないかな、とかいろいろ考えちゃうのです。

またいざ描き始めても、最初は交差点の信号が変わるタイミングがわからず、なかなか描きたいところまで描く前に対象のモデルさんは行ってしまったりします。

とはいえ、何回か描いて、徐々に慣れてくると、対象を見つける→描く→対象が去る、という一連のリズムを体が覚えてきて、その頃には描くことに没頭し始めます。

完成させることが目的じゃないスケッチは、自分自身が対象が絵に変わるための単なる通過経路になる練習です。なので(言い訳くさいけど)出来は悪くて良いのです。

何かの本で読んだのですが、誰でも描き慣れれば美大生くらいの絵は描けるようになるんですって。なので、僕もいつかそれくらい上手く描けるといいなぁと思いつつ、まずはこれを続けてみようかなと思ってます。

 

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