僕の座右の書の1つに「アルケミスト」という本があります。
小説仕立ての物語を読みながら人生の意味を学べるとてもいい本です。
この記事ではあらすじや本書に出てくる名言・名フレーズをご紹介します。
「アルケミスト」のあらすじ
作品名:「アルケミスト ‐夢を旅した少年‐」
著者:パウロ・コエーリョ
出版社:角川文庫
価格:¥580
羊飼いの少年がエジプトのピラミッドに向けて旅に出る物語で、少年は旅の途中に起こるできごとや、様々な人との出会いを通じて、人生をどう生きるべきかを知っていく。
・・と、ストーリーそのものはいたってシンプルですが、その実とても奥が深い本です。
寓話のようなストーリーの中に「これでもか!」というくらい珠玉の名言が散りばめられていて、心に響いた箇所に赤線を引いていったら、ほぼ全ページに引くことになってしまいました。
ストーリーを追っていく中で「夢を見ることの大切さ」「自分の運命を生きる意味」「世界中のすべては1つに繋がっていること」などを自然に理解していくことができます。
主人公が夢を見て、夢に向かって前に進み、最終的に叶えるまでを1つの物語として読むことで、自分も同じように自らの夢をいつか必ず叶えられると思えるようになる、そんな本です。
「アルケミスト」に出てくる名言
本書には大切にしたい素敵な名言・名フレーズが溢れまくっています。その中でもお気に入りを一部抜粋してみます。
「この本は世界中のほとんどの本に書かれていることと同じことを言っている」
「お前が誰であろうと、何をしていようと、おまえが何かを本当にやりたいと思う時は、その望みは宇宙の魂から生まれたからなのだ。それが地球におけるおまえの使命なのだよ」
「自分の運命を実現することは、人間の唯一の責任なのだ」
「おまえが何かを望めば、宇宙のすべてが協力して、それを実現するために助けてくれるよ」
「すべては一つ」
「マクトゥーブ(それは書かれている)」
「幸福の秘密とは、世界のすべてのすばらしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ」
「ある人が、彼の運命にそっているのか、それとも遠く離れているのか、感知することだった。彼らを見るだけでわかった。とてもやさしいことなのに、今まではやったことがなかったな、と少年は思った」
「夢を見るのをやめてはいけないよ」
「前兆に気がつくようになるのだよ。そして、それに従って行きなさい」
「誰もが理解できたのに、今はもう忘れられてしまった『宇宙のことば』があるんだ。僕はその『宇宙のことば』を探しているんだよ」
「錬金術は日常の生活の中で学ぶことができる」
「地球上のすべてのことは、すべてのものの歴史を表すことができると、彼は知っていた。本のページのどこを開けても、人の手のひらを見ても、一枚のカードをあけても、鳥の飛ぶのも見ても・・・そこで観察されたものが何であろうと、人はその瞬間、自分の体験しているものとの関連を見つけることができる」
「お前の心があるところに、お前の宝物が見つかる、ということを憶えておくがよい。そこにたどり着くまでに学んだすべてのことが意味を持つために、おまえは宝物を見つけなければならないのだ」
「学ぶ方法は一つしかない。それは行動を通してだ」
「おまえの心に耳を傾けるのだ。心はすべてを知っている。それは大いなる魂から来て、いつか、そこへ戻ってゆくものだからだ」
「夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」
「ほとんどの人は、世界を恐ろしい場所だと思っています。そして、そう思うことによって、世界は本当に恐ろしい場所に変わってしまうのです」
「夜明けの直前に、最も暗い時間がくる」
「他の者の運命をじゃまする者は、自分の運命を決して発見しはしない」
「僕は自分の中に、風も砂漠も、海も星も、宇宙にあるすべてのものを持っています。僕たちはみな、同じ手によって作られ、同じ魂を持っています」
「私たちが今の自分より良いものになろうと努力すれば、自分のまわりのすべてのものも良くなるということを、彼らは教えているのです」
ふう、大好きなフレーズが多すぎて思わず書きすぎてしまいました。
スピリチュアルな表現が多いのと、前後の文脈なしにお伝えしているので分かりづらいものもあったかも知れません。
でも心に刺さってくる感じというか、なんとなく人生についての重要な真理を突いているという感じを味わえるんじゃないかなと思います。
何度も読み返してこの意味を噛み締めている僕は、こうやって書き写しているだけでもう胸が熱くなってきます。
こんな人におすすめしたい本です
老若男女あらゆる人に読んでもらいたい本ですが、こんな人には特におすすめしたいです。
- まだ人生の目的が見つかっていない人
- 昔からの夢をあきらめそうになっている人
- 今の仕事や生活に心から満足できていない人
僕自身は、3つ目の「仕事に満足をしていない」ときに本書を読みました。
そして前職の会社が自分にとって生きるべき「運命」ではないことを知り、転職をする決心をしました。
人によっては、その逆に、本書を読むことで「今やっている仕事が正しいんだ。このまま続ければいいんだ」と確信できる人もいるかも知れません。
本書を読む意義は「自分がこの世に生まれた意味を考え始めることができる」という一点に尽きます。
「アルケミスト」の意味と感想
「アルケミスト」とは「錬金術師」という意味です。作中、高名な錬金術師が登場し、彼の教えを受けて少年も不思議な力を身につけてゆきます。
読者の僕たちはどのように受け止めれば良いのかは、ある意味、委ねられているとも言えますが、僕の解釈はこんな感じです。
- 錬金術とは「人生の成功法則」みたいなもの
- 錬金術師とは「人生の成功法則」を知っている人のこと
- 自らの運命に従い、夢に向かって生きることが「成功法則」の第一歩になるのなら、人は皆、人生を黄金色に輝かせる「アルケミスト(錬金術師)」になれる
この記事をきっかけに本書の魅力を知ってもらえたら幸いです。
それでは、また。
アルケミスト―夢を旅した少年
(パウロ・コエーリョ)
コメント
わわわ、高校の時に読んだ以来、、、その時はあまり何も感じなかったけど、、
今読むと全くちがう世界観なんだろうなぁ〜!
改めて読んでみようと思いました。
ぐんちゃん、
ぜひ何度でも読んでみてください。読むたびに味わいが変わりますよ!