仕事を「余人をもって代え難し」とするな

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人事部門の中で「今後の人事はどうあるべきか」という勉強会が行われ、上司が、仕事を「余人をもって代え難し」とするな、という話をしてくれました。

特定の仕事をある一人の人にしかできない状態にしてしまうと、2つの意味で問題が起こるからだということです。

1つは、その人が抜けたときに周囲が困ることになるから。

そしてもう1つは、その人自身が次の仕事に動きづらくなるから。

なるほど組織の観点から見ると人と仕事が固着化することで中期的に困ったことになるということと、本人のキャリアの観点からも新しい体験ができなくなることでますますその仕事に特化せざるを得なくなっていく悪循環のサイクル(システム)が出来上がってしまうことは容易に想像ができます。

とはいえ一方では、他の人に代わりにやらせることができない仕事を生み出すことそのものに意義があることも事実です。

では、どうしたらいいのでしょうか。

個人的には「『今この瞬間は』他の誰もできない仕事を生み出すこと」と、「『将来的には』その仕事を他の誰もができる状態にすること」をどちらもやることが重要なのではないかと思いました。

誰も思いつかない新規事業を最終的にはその会社の基幹事業にする、みたいな大きなものもそうですが、もっと日常的な細かい業務改善なども、昨日まで誰も思いつかなかったことを最終的に組織の共有のものにするということでは同じことかと思います。

組織が組織としての力を発揮するために、また個人が組織により大きな貢献をするために、余人をもって代え難い発見を、余人をもって代えられる共有財産にすることが重要なんだと思いました。

 

それでは、また。

 

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