NHKの「助けて!きわめびと」という番組を見るともなしに見た。
「服が人生を変える」がモットーのスタイリスト政近準子さんが山形の主婦の悩みに応えるという内容で、自分に自信がない女性がファッションの力で変わる、というよくある内容でした。
ただ、彼女の場合は少し深刻で、子どもの頃から人に「かわいくない」「陰気」と言われたことがきっかけで自分に自信が持てなくなり、男性ものの服ばかり着たり、他の人から見れば明らかに似合う女性っぽい服を着ても違和感しか感じられなくなっていました。
人からの言葉に48年間も縛られてしまうという、怖い話。でもきっとよくある話なんじゃないかなと思います。
自分ももしかしたら誰かの言葉に縛られ続けているかもしれないし、誰かを縛ってしまっているかも知れません。言葉ってすごいし、怖いですね。
さて、番組では女性が自分自身の過去に決別し、未来の「なりたい自分」を強く思い描くことで、政近さんに正式にコンサルをお願いします。
その決心を手紙に書いて読み上げるという、ちょっと自己啓発色が強いシーンが違和感がありましたが、「素敵な奥さんになって、家族を明るくする存在になる」という等身大の、それでいて本人にとっては非常に大きな決断に共感を覚えました。
銀座でショッピングをして、お気に入りの自分に似合う服を見つけたあとで、番組のラストでは旦那さんと数十年ぶりのデートをします。
一緒に地元の街を歩く二人。旦那さんの最後の一言が素晴らしい。
「外見がよくなったからいいね、という話ではなく、『私はダメだダメだ』と言っているこの人に、『そんなことないし、内面の良さこそ大事だよ』と言ってきた。今回、自信をもつことができて、それが外見にも表れたことがよかった」
なんて素敵な旦那さんだ。とても本質を突いているコメントだと思いました。
とってもよいご夫婦ですね。
それでは、また。
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