透明感のある女性ボーカルが好きだ
昔から、女の子を好きになる第一条件は「声」だった気がする。
初恋の人から思い出してみても、いろいろなタイプの女の子を好きになって来たけれど、共通するのは「素敵な声」の持ち主だったことだ。
とりわけ、透明感のある少し寂しげな声が好きだ。
繊細さと美しさと、その向こう側にある真の強さみたいなものが僕を惹きつけてやまないのだ。
アーティストも、透明感ある女性ボーカルに心が引き付けられてきた。
薬師丸ひろ子、Jungle Smile、谷村有美、大塚愛・・・。
「叶わない恋、悲しい別れ、でも前を向いて生きて行く」みたいな、せつない歌がよく似合う、そんな声たちに魅了されてきた。
そして今日紹介する「Paris Blue」(パリス・ブルー)もそうした「透明感あるボーカル」が特徴的なアーティストだ(だった)。
細かい説明はあとからするとして、まずは名曲「会いに行くよ」を聴いてほしい。
うーむ、素晴らしい。
可愛らしいメロディに乗せて、可愛らしい歌詞が、この上なく可愛らしいボーカルで耳にコロコロと届いてくる。
たしか高校生のときに「ジャケ買い」(CDのジャケットだけ見て中身を知らずに買うことで、当時ナウい行動として流行っていた)をした。
「Going to a Go-Go ~それ行けPB~」というアルバムだった。ジャケ買いをするだけあって、まずはジャケットがおしゃれだった。
素敵な女の子と優しそうな男性が、その名の通りパリの街にいる雰囲気を漂わせて写っている。
聴いてみれば曲も全体的に悪くない。当時の言い方でいえば「捨て曲なし」のアルバムだった。
そして何と言っても、ボーカルが本当に素晴らしかった。こんなに可愛らしい声ってあるんだなと感動したものだった。
King of 透明感!「Paris Blue」とは?
あらためて「Paris Blue」とは何者か。
谷口實希(作詞・ボーカルを担当)と日比野信午(作曲・コーラスを担当)の男女二人組ユニット。
1992年にデビューし、4年後の1996年に活動休止。
活動時期によるものなのか、ネット上の情報もビックリするくらい少ない。2019年6月現在、Wikipediaのページも存在しない。(だから記事を書こうと思ったんだけど)
以下がディスコグラフィー。
- 「SING A SIMPLE SONG」(1992/12/2)
- 「a groovy kind of Love」(1993/7/21)
- 「on the sunny side of the street」(1993/11/21)
- 「Going to a Go-Go ~それ行けPB~」(1994/5/21)
- 「Come Rain Or Come Shine」(1994/12/1)
- 「Living」(1995/8/23)
- 「Naturelle」(1996/8/7)
※リンク先はAmazonの商品ページです。
なんとこの短い活動期間の間に、7枚ものアルバム(ミニアルバムを含む)をリリースしている。
この多作振りも、彼らの才能の一端を証明しているかのように思える。
あなたの知らない「Paris Blue」名曲選
「YEAH!YEAH!」(1st Album「SING A SIMPLE SONG」より)
「あなたがすき」(1st Album「SING A SIMPLE SONG」より)
「雨が降る」(2nd Album「a groovy kind of Love」より)
「あなたがいない」(2nd Album「a groovy kind of Love」より)
「ちょっと誰か聞いて下さい」(4th Album「Going to a Go-Go ~それ行けPB~」より)
「パパに会う日」(5th Album「Come Rain Or Come Shine」より)
うーむ、イイ。ほんと好き、この声。
楽しい曲も、悲しい曲も、ずっと聴いていたくなる心地よさがあります。
初夏の香り漂う街を、散歩しながらずっとイヤホンから流していたい、そんな感じ。
You Tubeにあった曲しかご紹介できないのは残念だけれど、他にも本当に名曲が多い。
個人的には「Going to a Go-Go ~それ行けPB~」の中の「帰らない日々」と「最高のプレゼント」は大好き。
インターネット登場前の時代に活躍した素晴らしいアーティストを知ってもらう記事って、もしかしたら大事なのかもなと、あらためて。
これからも書いていこうと思った。
それでは、また。
コメント
はじめまして。私も未だにパリスブルーが大好きです。
彼らのライブに2回行きました。今では貴重な体験ですね。
すごくいい音楽を作っていたのに活動中止がすごく残念です。
japolskaさん
コメントありがとうございます。ほんと残念ですよね。ボーカルの子の声、大好きなんですよね。こういうニッチな趣味が合う人が見つかることがブログをやっている楽しみですね。
はじめまして。パリスブルー懐かしいですね。当時、フジテレビの深夜番組「Sound Weather」で「雨が降る」のPVがヘビーローテーションで放送されていたのをよく見ていました。
活動期間が4年位ですか。意外と短かったんですね。90年代のアーティストはパリスブルーも含め良曲を出していたにもかかわらず、あまり注目されずに活動休止や解散、引退される方が多かったように思われます。
kukuさん、コメントありがとうございます。
懐かしく記憶をたどっていただけるきっかけになったようで嬉しいです。
90年代アーティスト、そうですね。その分、僕らが忘れずに聴き続けられれば良いのかも知れません。
ありがとうございました。
はじめまして。偶然このブログを見つけました。
北海道のローカルCM(確か、アクセサリーpepe)だったのかはわかりませんが、当時『理想のタイプじゃないのに』が使われていて、going..買いました。もうあれから二十数年。全曲どハマり、捨て曲なし、未だによく聴きます。livingも全曲大好きです。a groovy..の三曲目 gone with the wind も大好きです。
個人的にはアルバムはこの三枚で決まり!
クラサクさん、コメントありがとうございます。
Paris Blueお好きだったんですね。そう、捨て曲がないのがすごいんですよね。
そうして忘れずに聴いている人が存在し続けていることが、彼らの功績ですね。
ありがとうございました。