ちょっとだけ心が疲れていたときに、本屋で「禅」に関する本をいくつか読んでみました。
するとあら不思議!まるで心が洗われるような感じになったじゃあーりませんか、ということでそんな記事です。
そもそも「禅」とは何か
「どうも考えても仕方のないことをごちゃごちゃ悩んでいることが増えてきたな」
「こういうのって雑念って言うんだろうな」
なんて考えているときに、雑念と言えば「禅」って考え方があったな!と連想したのです。
でも、そもそも「禅」とは何でしょう。
禅(ぜん)は、大乗仏教の一派。単に「禅」という場合は一般に「禅宗」を指す。坐禅を基本的な修行形態とする。
全ての人が例外なく自分自身の内面に本来そなえている仏性を再発見するために、坐禅と呼ぶ禅定の修行を継続するなかで、仏教的真理に直に接する体験を経ることを手段とし、その経験に基づいて新たな価値観を開拓することを目指す。
禅宗においては、そもそも禅宗とはなにかといったメタな問いかけを嫌う傾向にある。そのような疑問の答えは、坐禅修行によって得た悟りを通して各々が自覚する事が最上であるとされ、もし人からこういうものだと教わりうる性質のものであるならば、それは既に意識が自身の内奥ではなく外へ向かっているため、内面の本性に立ち返るという禅宗の本意に反するとされるからである。
もう一つの理由として、概念の固定化や分別を、わがままな解釈に基づく「とらわれ」「妄想」であるとして避けるためであり、坐禅修行によってとらわれを離れた自由な境地に達してのちに、そこから改めて分別することをとらわれなき分別として奨励するからである。
–Wikipediaより
ということで「そもそも禅とはなにか?」と考えること自体が禅の教えに反するという、なかなか手厳しい答えが返ってきました。
坐禅を通して、自らの内面に向かい、固定概念にとらわれた心をあるがままに解き放つ考え方ということで、スティーブ・ジョブズをはじめ世界の偉人たちも取り入れています。
「禅」の本はいろいろある
何冊かななめ読みすると少しでも「禅の心」に触れられるかなと思い、ザザッとチェックしてみました。
「競争からちょっと離れると、人生はうまくいく 」
具体的なシチュエーションを題材にアドバイスくれる内容でした。
「禅が教えてくれる 美しい人をつくる「所作」の基本 」
「なぜ、電車の中で化粧をすると美しくないのか?」など女性向けの内容となっていました。
「怒らない 禅の作法 」
「怒らない」と書いてありますが、そこにフォーカスしているわけではなく、心をザワつかせないで生きる方法を説いています。
この枡野俊明さんという方が禅の本ではベストセラー作家になっているみたいですね。(本業は住職さんみたいですが)
「気持ちをすっと落ち着かせる 禅のことば禅のこころ 」
すごくいい内容だったんですが、目次に禅の言葉がそのまま載っていて、読みたい内容をスッと読めないところがネックでした。
で、結局買ってみたのはこの1冊
「禅の教え 余計なことはやめてみる」
結局買ったのはこの1冊。
いまの自分が抱えている雑念を取り払うのに丁度良いアドバイス、表現が満載だったので購入しました。
特に「これはいいね!」と思った部分を以下、抜粋です。
逢茶喫茶、逢飯喫飯(ほうさきっさ、ほうはんきっぱん)
「お茶を飲む時には、お茶を飲むことだけに専念する。ご飯を食べる時には、ご飯を食べることだけに専念する」
という意味で、集中力を高めるために日常に取り入れてみてもいい考えとして紹介されています。
情報があふれかえって忙しい世の中だからこそ、1つのことに集中する時間、そうすることができる心を大事にした方がいいんだろうなと思いました。
大愚良寛(たいぐりょうかん)
江戸時代後期の禅僧、良寛が自らを称して言った言葉だそうで、「大愚」とは「とても愚かである」という意味です。
「賢い人」よりも「愚かな人」として生きる大切さを説いていて、スティーブ・ジョブズの名言「Stay hungry, stay foolish(ハングリーであれ、愚かであれ)」にも通じる言葉ですね。
行雲流水(こううんりゅうすい)
「空を流れていく雲のように、地上を流れていく水のように生きていくのが、人の理想的な生き方である」
という意味の言葉で、自分の運命を受け入れて自然に従って生きていきなさいというメッセージが込められています。
山河大地日月星辰これ心なり(さんがだいちにちがつしょうしんこれこころなり)
「山河大地」とは「大自然の放つエネルギー」のことで、「日月星辰」とは「太陽、月、星など宇宙に秘められた力」のこと、「これ心なり」とは「それを自分自身が生きていく力にしていく」という意味です。
ささいなことで悩まず、どうでもいいことを心配せず、スケールの大きな生き方をしましょうということを説いています。
平常心是道(へいじょうしんこれどう)
「平常心こそ人の生きる道」という意味です。平常心とは普段と変わらない、揺れ動くことのない穏やかな心のことです。
では、どうしたら平常心でいられるのか、と問う修行僧にも「考えすぎずにたんたんとやれば良いのだ」ということも合わせてこの言葉は教えてくれているということです。
要するに「しない」「求めない」「振り回されない」ということ
このようにいろいろな教えが含まれている「禅」ですが、本書の帯と「はじめに」で触れられているように結論としては3つのことを心掛ければよいようです。つまり、
「やらなくていいことは、しない」
「不必要なものを、求めない」
「どうでもいいことに、振り回されない」
の3点だそうです。
いまやっていることでやめられることはやめてみて、いまないものでも必要なければ手に入れようとせず、周囲で起こることもたいしたことでなければ気にしない、ということです。
ほんと、そんな風に悠々と生きていきたいものですね。このブログもいろいろ考えすぎて最近更新が滞っていたので、記事の完成度とかそもそものブログテーマとの整合性にこだわらず、好きなことを好きなように書いていきたいと思います。
それでは、また。
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