<静岡旅行記>ご当地グルメ「さわやか」のげんこつハンバーグ! に次ぐ静岡旅行記第二弾。
今回は世界遺産登録で話題になった「三保の松原」についてです。
「三保の松原」とは
- 7kmの海岸線に5万本以上の松が生い茂る景勝地で、富士山を海と松林越しに眺められる名勝、日本新三景の1つ
- 富士山の世界文化遺産登録にあたり、当初は「富士山から離れ過ぎている」として構成資産として除外されたものの、関係者の努力・各国の協力により”逆転登録”
- 羽衣伝説や、多くの和歌、浮世絵の題材にもなっている
「三保の松原」に行ってきた
静岡市の中心部から車で走ること30分。三保半島の東側に回り込んでいくと徐々に「三保の松原」の看板が見えてくる。
観光バスが増えてきたり、コンビニにも「祝・世界文化遺産登録」の張り紙がされていたりして、なんか盛り上がっている。
駐車場に到着するとお土産屋なんかがある。羽衣伝説の紙芝居みたいな看板も。(お店自体は時間の関係か閉まっていた)
海岸までの道は緩やかな石段になっている。上るごとに「もう少しで見れる」というワクワクした気持ちも盛り上がってくる。
案内板。ゴミは持ち帰りましょう。
「羽衣の松」。数世紀に一度世代交代され、諸説あるもののおそらく三代目らしい。(適当)
こちらが先代。2010年に立ち枯れのため伐採されたとのこと。こんな姿になっても、長年「羽衣の松」を勤め上げた風格というんでしょうか。感じますね。
松林を抜けるとそこは海!
そして、左の方を向くと・・・
きたーーー!
日本の象徴、世界文化遺産の主役、富士山のお出ましでございます。
うーむ、神々しい。
海!松林!そして富士!まさに銭湯の壁の絵そのものと言えましょう!(表現がチープ)
海岸線の石は灰色にときどき白い層がカットインする不思議な模様をしています。
・・・と、富士山みたいな石を発見!セレンディピティを感じました。
富士山と砂浜に夕陽が射してくるまで、家族と友人とブラブラできました。
景観以外は何もない分、とにかくぼんやりしたいときにぶらっと来れる距離に住んでいる友人が羨ましいなと思いました。
「三保の松原」は世界遺産登録でこう変わった
こんな素敵な「三保の松原」も、世界遺産登録前の注目度はいまひとつだったようです。
具体的に何が変わったんでしょうか。
1.ガイドブックの取り上げ方が変わった
友人宅にあったガイドブック。2007年のるるぶです。
その中での「三保の松原」の扱いは・・・なんとP.43のこんな小さな取扱い。
静岡に向かうサービスエリアで立ち読みした最新版ではたしかP.10くらいの「絶対に見ておきたい観光スポット」に格上げされていた記憶があります。
なんというか、現金なもんですね。
2.訪れる人の数が変わった
ガイドブックがそういう状態なのだから、当然訪れる人も増えているようです。
「三保の松原」に向かう道すがら、静岡の友人が「あれ、こんなに盛り上がってたかなぁ」としきりに驚いていました。
観光バスが連なって押し掛けているのを見かけたところで、「絶対こんなにいなかったなあ」と。
なんというか、現金なものですね。
変わったことと変わらないこと
世界文化遺産の構成資産として登録されたことで、風格が変わった・・・と言うよりも、人のとらえ方が変わりました。
とはいえ「三保の松原」本来の価値は、その場に行くことでしか感じられない心癒される景観そのものであり、それは和歌や浮世絵の題材になった昔から変わらないんだろうなと思いました。
静岡に行かれたら「三保の松原」ぜひ寄ってみてください。お薦めです。
静岡っていいところだな、また来たいな、と思いました。
いつか住む場所として検討してもいいかもと思いました。
そう思える時間をくれた静岡と、お相手してくれた友人に感謝です。
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