人生で家の次に大きなお買い物、そうそれは生命保険。1世帯当たりの年間の負担額は平均45.4万円になり、生涯で約1,500万円前後になります。
生命保険とは不思議な商品で、ただの契約にこんなにお金をつぎ込むことになります。「生命保険なんて必要ない」という意見もある中、せめてシンプルに契約して、保険料を安くしたいですよね。
我が家では最近、生命保険の抜本的な見直しをしました。だいぶ浅いですが、せっかく仕入れた知識。もったいないので記事にしたいと思います。(笑)
生命保険の基礎知識
保険の見直しタイミングは大きく3回
- 結婚したとき(奥さんを守る・保障を増やす)
- 子どもが生まれたとき(家族を守る・保障を増やす)
- 家を購入したとき(団信分を効率化する・保障を減らす)
保険の加入目的は大きく3つ
- 遺族の生活資金(給料の代わり・家族が受け取る)
- お葬式代(家族が受け取る)
- 病気・ケガ(本人が受け取る)
必要保障額と無理のない保険料の算出方式
- 必要な保障額 = 万一のときに必要になるお金-公的な保障-貯蓄
- 無理のない保険料 = 手取り収入の5%まで(※)
※年間手取り収入が500万円の場合、月に保険にかけられるお金は2.1万円(500万円×5%÷12ヶ月)
間違えやすい単語の整理
- 保険料 ・・・保障の対価として支払うお金
- 保険金 ・・・生命保険会社から受取人に支払われるお金
- 給付金 ・・・医療保険の保険金をこう呼ぶことがある(線引きは曖昧)
保険の種類は大きく3つ
- 定期保険 ・・・保障期間が一定の死亡保険のこと
- 終身保険 ・・・保障が一生涯にわたって継続する死亡保険のこと
- 養老保険 ・・・満期保険金、期間中の死亡に対して同額の死亡保険金がある保険のこと
保険の構造は2階建て
- 主契約 ・・・契約の基本部分
- 特約 ・・・主契約に付加する契約
保険の販売チャネル
- 生命保険会社
- 乗合代理店
- 銀行窓口
- 通信販売・インターネット
保険料を安くする黄金テクニック5
1.「特約」より「主契約」
- 特約は主契約の付属的な契約になるため、主契約を解約すると同時に解約されてしまう
- 契約内容が複雑になり、結果、Aという主契約の特約aと、Bという主契約の特約bの保障内容がかぶるといった事態を招く原因になる
- 特約は基本的に付けずに、シンプルに主契約で組み上げることが結果的にコストダウンに繋がる
2.「四角形」より「三角形」
- 経過年数×保障額のグラフの形のこと
- 四角形は保障額がずっと一定、手厚い保障の対価として多額の保険料を支払う
- 三角形は保障額が徐々に逓減、高齢時の保障を少なくすることで保険料が割安になる
- 特に「遺族の生活資金」は意味合い的に給料の代替なので、経過年数とともに総保障額が逓減しても問題はない
3.「更新型」より「全期型」
- 更新型は一定期間割安でも、更新するごとにかなり割高になっていく
- 更新型は一定期間のみ保障を厚くしておきたい事情がある場合には有効(子どもが独立するまで、親の仕事が軌道に乗るまで、など)だが、それ以外の場合は全期型の方が総額ではリーズナブルになることが多い
4.「学資保険」より「終身保険」
- 最近は学資保険の代わりに終身保険の払込期間を子どもの進学時期に合わせて設定するパターンが増えている
- 終身保険に契約者死亡時の保険料払込免除が加わったものが出てきて、機能的に上回るものがあるため
※ここは賛否両論あるようですが、僕はこの判断をしました。
5.「万全」より「最適」
- 保険は「万全」を目指すとキリがない商品
- 常にその時期その時期に合わせた「最適」こそが重要で、完璧主義に陥らないことが重要
僕の見直しの場合
具体的には、僕は下記の内容で保険を見直しました。
見直し前:
- 奥さんの会社の保険に配偶者加入(死亡保障、医療保障など)
- がん保険
見直しポイント:
- 子どもの学資保険を検討したい
- 奥さんが会社を辞めると全部入りなおさなければならない点
- 僕の健康診断結果がいいうちに見直したい
見直し後:
- 遺族の生活資金
- 収入保障保険
- 無解約返戻金型(掛け捨て)
- お葬式代
- 終身保険
- 低解約返戻金型(貯蓄型)
- 病気・ケガ
- 医療終身保険
- 無解約返戻金型(掛け捨て)
- 子どもの学費
- 終身保険
- 低解約返戻金型(貯蓄型)
※奥さんの会社の保険は全面解約予定
※すべての保険に三大疾病による払込免除をつけたので、がん保険も解約予定
保険の見直しは人生を見直す時間になる
生命保険の話は一見このブログのテーマに無関係そうですが実は大アリです。
「7つの習慣」にもあるとおり、人生の目的は葬式を思い浮かべる必要がありますが、生命保険の見直しはまさに「自分が万が一の時」を常に考えさせられる時間になります。
自然と自分がどう生きたいのか。いつまでにどんな状態になっていたいのか。そういったライフプランもセットで検討することになりますので、人生の棚卸しとしても生命保険を定期的に見直すことをオススメします。
こっきでした。
※参考文献
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