謀ったな、シャア!

日常を楽しむ方法
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「Mr.Childrenのライブ行くけどお前も行くか?」

と前職の先輩から誘われました。

その時点で少しおかしいな、とは思っていました。その先輩は洋楽しか聴かない人だし、ましてやミスチルなんて軟弱な(※僕は好きなんですよ)バンドのライブにお金を出すような人ではないからです。

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ライブ当日が近づくに連れて、何度か確認のメールが来るようになりました。「お前、23日のライブ大丈夫だよな」「曲チェックしたやろな」ここでまた、なんかおかしいなとは思いました。少ししつこ過ぎるな、と。でもまあ、楽しみにしているのかな、くらいにしか思わなかったのも、また正直なところです。

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いよいよ当日(つまり昨日)がやってきました。待ち合わせは川崎駅。目的の場所は「CLUB CITTA’ 川崎」とのこと。

そこで僕の中の疑惑が最大限に。よく知らないけれど、あまり大きくないハコなような気がする・・・。というか小さい気がする・・・。てっきり横浜アリーナとかに行くと思ってたのに。

疑惑のCLUB CITTA’が近づいてくる。入口付近には人だかりが。その客層がまた・・・。

着ているものが皆、なんか黒い・・・。なんだかジャラジャラしたものいっぱい付けてる・・・。悪そうな外人さんのグループが奇声を発している・・・。例えるならそう、まるで「北斗の拳」の世界。

入口のポスターを見る。5人のメンバーの写真。1人多い。で、肌が白すぎる。さらに、髪が長すぎる。バンド名は・・・

・・・『Children of Bodom』

って、誰やねん。

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「ガルマ、無線が聞こえたら、君の生まれの不幸を呪うがいい」
「な・・・なに、不幸だと」
「フフッ・・・君は良い男だったが、君の父上がいけないのだよ・・・」
「シャアー!は・・・謀ったな、シャアァーー!!」

―「機動戦士ガンダム」 第10話「ガルマ散る」より

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「だっははは!この顔!」先輩二人は大喜び。おいおい、そんなに嬉しいかよ。怒る気も起こらんわ。問題の彼らはフィンランドのメロディック・ハード・メタルバンドらしい。(このジャンルがすでによく分からない)

とにかく中に入ることに。物販のところで先輩二人はTシャツ(黒くて悪そうな感じ)を購入してすぐ着替え始めている。アホらしいのを承知で僕も買う。一番マトモそうな柄のやつ。着てみる。似合わない・・・。

ホール内では先ほどの外人軍団が、もはや人間とは思えない雄たけびを上げている。恐ろしいのであまりそっちは見ない。開演前のBGMもすでにオドロオドロしい。音量が無駄にでかい。

いよいよ(って全然待ってないけど)メンバー登場。演奏が始まるとますます大音量。耳が痛い。何を言っているのか分からないボーカル。言葉の壁以上の高い壁を感じるのは気のせいか。

曲間があるからかろうじて、次の曲になったことが分かるくらい、全部一緒に聴こえる。先輩二人は興奮状態で前の方へ突っ込んでいく。隣の男が叫んでいる。女のコが「いやいや」するように目をつぶってヘッドバンキングをしている。ステージ見ないならCD聞いてるのと同じやん・・・。ボーカルはずっと何を言っているか分からない。かろうじてFのつく4文字を頻繁に連呼していることだけが分かる。

周囲が興奮すればするほど、どんどん冷静になっていく頭。なんなんだ、ここは・・・。

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1時間半で無事終了。先輩二人は最前列まで行って騒いでいたため、汗だくでした。僕の方は最後尾の壁にもたれていたので会うまでにちょっと手こずる。その後、ちょっとだけ飲んで、ラーメン食って、バイバイしました。

・・・・・・。

今回、僕が得た教訓!!チルドレンはミスターがついてるのを確認してから!!(まったく汎用性のない教訓)

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「にせミスチル」資料 http://cob.m78.com/
※良い子の皆は気をつけてね!

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