「I am Sam アイ・アム・サム」観ました。
ずっと観なきゃいかんと思いつつ、借りては観ずに返しを繰り返していた作品でございます。
ストーリー:
知的障害のために7歳の知能しか持たない父親サムは、スターバックスで働きながら一人で愛娘ルーシーを育てていた。母親はルーシーを生むとすぐに姿を消してしまったが、二人は理解ある人々に囲まれ幸せに暮らしている。しかし、ルーシーが7歳になる頃にはその知能は父親を超えようとしていた。allcinema ONLINE
ソーシャルワーカーに養育能力なしと判断され、ルーシーを奪われるサム。ルーシーを取り戻すため敏腕弁護士リタとともに裁判に立ち向かっていく・・・と、そんな感じですすみます。
ビートルズの名曲たちのBGMや、独特の落ち着かないカメラワークや、全体のスローテンポな展開が、サムの心象を表していると思われます。
直球ど真ん中のLOVE
ストーリーも演出も素晴らしい。でも、この映画から一番受け取るものは「ストレートな愛」。
ひたすら一緒に過ごすことを願う父と娘。彼らに家族の素晴らしさを教えられる女性弁護士。彼らの姿には僕らが日常忘れがちな直球ど真ん中のLOVEを感じます。
世界はそもそもLOVEに包まれています。人は皆LOVEに溢れているはずです。本来は。
子どもは皆「LOVEの世界」にいます。でも大人になるにつれて「LOVE忘れがちな世界」に入っていきます。でも忘れがちなだけでなくしたわけじゃないので、ときどき思い出します。LOVE大事だよな。
つまり絵にするとこう。
そこに登場人物を配置するとこうなる。
サムは7歳の知能しかない代わりにずっと「LOVEの世界」にいる。ルーシーは成長するにしたがって「LOVE忘れがちな世界」の影響を受けて悩む。リタは「LOVE忘れがちな世界」にどっぷりだったが、サムの影響で自分の生き方を見直し「LOVEの世界」に近づいていく。
「I am Sam アイ・アム・サム」はありがちな構成とも言えるが、僕らが忘れがちな「LOVEの世界」を直球ど真ん中ストレートで味わわせてくれる映画だ。
僕らになくてサムにあるもの。きっと今日も意識していかないとうっかり忘れてしまう。そんな気持ちにさせてくれるために、こうした映画はあるんだろうなと思った。
それでは、また。
コメント