【本】「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ」 (マイコミ新書)

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先日、会社の貸出本で面白い本を見つけました。

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「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ」って、まずタイトルがすごい。

さらに帯には「そこにあったのは、あの蟹工船よりつらい日々だった!」とあって、なんだかますますすごそう。

都心の最新鋭オフィスで働く日々の中で失ってしまった野性の闘魂を注入してくれるのではないかという期待で借りてみることにしました。

結論から言えば「蟹工船うんぬん」はぶっちゃけ言い過ぎで、真っ当なマグロ漁船にお邪魔させてもらううちに得た気づきをまとめた真面目な自己啓発書です。

  • 人間は陸を離れて初めて陸のありがたさをわかる、マグロは海から引き離されて初めて海のありがたさをわかる
  • マグロが獲れるかどうか(結果)にばかりにこだわると、マンタの群れのジャンプ(途中にある楽しみ)を見逃す
  • 機械の修理やケガの治療は皆シロウト、誰も完璧を求めず船の上でできる範囲でなんとかする

どれも気づいた内容そのものは「まあ、そうだよね」と素直に納得できることばかり。

マグロ船に乗って学んだことは、ごく普通のこと。

でもそれこそが1つの真理で、この世界で人間が生きていくうえでの大切なことは、たいてい「時間を超えて不変、空間を超えて普遍」なことばかりです。

都心のオフィスで必要な心構えは、海上のマグロ船で学べる、というまさにタイトル通りのことが本書のもっとも伝えたいことなんだろうと思います。

たった20mの長さの漁船に40日間以上、大の大人が集団で過ごすことになるマグロ船。そこにはストレスをためないための人間関係づくりの工夫も詰まっています。

  • 会話は連想ゲーム、「暑いね」と言われたら「暑いね」で思いつくことを話す、「おかげでメガネが曇っちゃう」「視力はどれくらい?」と広げていく
  • 若手は自分の仕事の遅れをカバーするため、ベテランの煙草の火をつけたり、缶ジュースを開けたり、甲板を拭いたりする
  • 長所を褒め合う、マグロの処理が丁寧なやつはたいてい仕事が遅い、どこを見るかだけの話ならば長所を見て褒める

僕らの日常よりもさらに「人と人との距離感」が難しくなる環境下では、誰もが身勝手ではいられないことがよくわかります。

著者はこうしたことを、マグロ「船」に学んだわけではなく、マグロ船で出会った「人」に学んだわけですね。

しかし、「マグロ船に乗った」というブランディングは強烈ですね。僕らがなかなか知ることができない世界をのぞくことができるだけでも本書を読む価値があります。

こうした特殊な経験からの普遍的な学びは、説得力があり、かつ興味深いものです。実際、著者は本書がベストセラーになったあと、講演会で引っ張りだこということです。

「俺の人生、気合いが足りないな・・」と思ったらマグロ船にでも乗ってこようかな。(単純)

それでは、また。

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