大切なことは全部、「アンパンマン」が教えてくれた。

大切なことは全部、「アンパンマン」が教えてくれた。

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©やなせたかし/フレーベル館

 

みんな大好き「アンマンパン」!

子どもは皆大好きな「アンパンマン」(番組名は「それいけ!アンパンマン」)。ハマらない子の方が珍しいくらいですよね。

テレビでも平日毎日やってるし、おもちゃ売り場に行けば関連グッズが売ってるし、アンパンマンミュージアムはいつでもお客さん入ってるし。

子どもがいるご家庭はほぼ100%の確率でアンパンマングッズがあるんじゃないでしょうか。

僕の知人の奥さんの話ですが、もともと「こんなダサいキャラクターもの家に置きたくない!」とアンパンマンを嫌悪していたところ、お子さんが完全にハマっちゃって、アンパンマンさえ見せておけばいい子にしているようになったので、今ではむしろ「アンパンマン様」と崇拝してお家はグッズだらけ、なんて笑い話もあるくらいです。

我が家も似たようなもんで、僕も「なんでこんなのが人気なの」と思ってましたが、いつの間にやらアンパンマンだらけ。通勤中、タオルで顔を拭いたらドキンちゃんの柄だった、みたいな感じです。

いやあ「アンパンマン」、ほんと偉大です。

 

「アンマンパン」って結局、何モノなの?

でも奥さんとふと、こんな話になりました。

「スーパーマンは人間、孫悟空はサイヤ人、じゃあアンパンマンは何モノなんだろうね?」

わからないことはすぐ検索、ということでWikipedia先生に訊いてみました。

アンパンマン(架空のキャラクター)

粒あんパンからなる顔を持つ。(中略)体の構造は不明。「身体はない」という説もある。ただし「アンパンマンはパンの妖精(のような存在)なので、体が何でできているのかはわからない」という設定は存在する。

Wikipediaより

アンパンマンはパンの妖精(のような存在)って・・・要するにパンの妖精ですらなさそうです。

これだけ人気のキャラクターが、ここまで謎めいているというのは古今東西あまりないパターンなんじゃないでしょうか。

さらにこの問題を考えることになったのは、ある回で「Tシャツくん」という謎のキャラクターが出てきたことがきっかけです。

町の配達人みたいな仕事をしている、Tシャツ姿の爽やかな青年のようなのですが、見ていてツッコまずにはいられない説明の無さだったのです。「いったいお前は何なんだね」と。

「アンパンマン」「カレーパンマン」「しょくぱんまん」たちは、まあ・・パンなんでしょうと。

カタカナだったり、ひらがなだったりといった表記のゆれは個人的に気になるところですが、まあとにかくパンなり、パンの妖精みたいな何かだったりするんでしょうと。

「ばいきんまん」「かびるんるん」あたりはまあ、ばいきんとかびなんでしょうと。

「ジャムおじさん」「バタコさん」あたりはまあ、普通の人間っぽいよねと。

「おむすびまん」「ナガネギマン」なんかは食育とかの目的があって、食べ物や食材がキャラクター化されてるんでしょうと。

でも「Tシャツくん」は・・?

安易すぎるネーミングとデザインやろ!!(かつ意味不明)・・と憤りました。

それからは「いかに安易に新キャラクターたちが作られていっているか」という視点で楽しむことになりました。

アンパンマンのキャラクターって、2000以上いるんですよね。(ギネス登録済らしい)

そんなに多くのキャラクターが、いかに安易に量産され、グッズ化もされ、かつその詳細は意味不明なまま許されているか。また、いかにそんな疑問もどうでもよくなるくらい親も楽しんでしまっているか。

そんなことを考えれば考えるほど、結局は「やっぱりアンパンマンってすごい」ということを思い知らされるだけだったりするのです。

 

追記:【追悼】やなせたかしさん

・・・と、ここまでの内容は、少し以前に書いた記事です。

先日、やなせたかしさんが亡くなられたのをきっかけに、あらためて記事をアップデートしたくなりました。

アンパンマンは僕たち子持ち家庭にとっては、本当にヒーローです。

他のたいていのキャラクターは好き嫌いが分かれるものの、アンパンマンはほぼ例外なくどの子も皆大好きです。

ものすごい数の子ども(とその親)に楽しみを与えてくれて、日本中の家庭の雰囲気を明るく楽しいものにしてくれています。

でも、何がそんなに特別にさせているんだろう、とあらためて考えてみた。

ディズニーやサンリオのキャラクターに比べてすごいかわいいわけでもない。

丸をいくつか組み合わせるだけで誰でも描ける単純なデザイン。

「いったいアンパンマンとは何モノなのか」をもう一度考えてみてみましょう。

 

「アンパンマンは何モノか」その答えは主題歌の中に

アンパンマンといえば、主題歌が名曲かつ歌詞が奥深いことでも有名です。

僕は「アンパンマンとは何モノか」の答えがここにあるんじゃないかと思いました。

まずは「アンパンマンのマーチ」。歌詞はこんな内容です。

なんのために生まれて なにをして生きるのか
こたえられないなんて そんなのはいやだ!

今を生きることで 熱いこころ燃える
だから君はいくんだ ほほえんで

そうだうれしいんだ 生きるよろこび
たとえ胸の傷がいたんでも

ああアンパンマン やさしい君は
いけ!みんなの夢まもるため

-「アンパンマンのマーチ」

深すぎます。

「なんのために生まれて なにをして生きるのか」って、38歳のおっさんでも即答しかねます。とても毎日のように見ている娘(2歳)が理解できるとは思えません。

それもそのはず、もともと戦争で特攻隊として22歳の若さで亡くなった、やなせたかしさんの弟を想って作られたという説があるようです。

「生きる目的」「毎日に取り組む理由」・・そうした原点を意識して作られたキャラクターだからこそ、余計な説明不要の人気者なのかもしれません。

 

「前向きに誠実に生きていこう」というメッセージ

そういえばアンパンマンの歌といえば他にも有名な曲があります。

そう、「アンパンマンたいそう」です。

もし自信をなくして くじけそうになったら
いいことだけ いいことだけ 思い出せ
そうさ空と海を越えて 風のように走れ
夢と愛をつれて 地球をひとっ飛び

アンパンマンは君さ 元気をだして
アンパンマンは君さ 力のかぎり
ほらキラめくよ
君はやさしいヒーローさ

-「アンパンマンたいそう」

「アンパンマンは何モノなのか?」の答えがここにありました。

「アンパンマンは ”君” さ」。そう、見ている僕たちのことです。

お腹をすかせた人がいれば顔をちぎってあげる。そうすると力が出なくなる。でも戦う。

「史上最弱のヒーロー」と言われることもあるアンパンマンですが、それでも彼は「自分が何のために生まれて、何をして生きるか」を誰よりも知っているヒーローです。

作品と歌は、僕たちもそんなアンパンマンのような存在であれ、と言っているのです。

正しく前向きに、皆に優しく生きる。悪と戦い、困っている人がいたら自分を犠牲にしてでも助ける。

他のヒーロー、ヒロインは憧れるだけでなることはできないけれど、アンパンマンには誰にでもなることができるということです。

「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」を答えられる存在であり、「夢を忘れず、涙をこぼさず、どこまでも飛んでいく」ことをやめなければ。

ここに、アンパンマンの魅力の全てが詰まっているような気がします。

人生における大切なことは全部「アンパンマン」が教えてくれる。そんな信頼感が持てる作品、キャラクターです。

 

追悼、やなせたかしさん。感動をありがとうございます。どうぞ安らかにお眠りください。

 

それでは、また。

 

 

 

 

アンパンマン いらっしゃいませ! ジャムおじさんのやきたてパン工場

 

 

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